税金下げろ、規制をなくせ
この本を読んだ感想と小話です。
コロナウィルスが流行りだし、「世の中が何かおかしい!」と思った人は多いと思います。
そんな中、陰謀論なるものが大流行!
国民の不安に陰謀論が寄り添い、「大富豪に支配されているから」だの「国民は奴隷だ!」とかだの、ネガティブなYouTubeや本がヒットしました。
しかし、この本の著書である渡瀬裕哉さんは、とてもそんな陰謀論者とは異なり、冷静かつ淡々した視点で現代社会を綴っていました。
本の内容はとてもシンプルです。
《社会の中で暗黙の了解として存在しているものが、一番根深いことなのかもしれない。》
きっと、主題はそういうことなのかなぁ。
先日、身近でそのようなことが起きました。
これは知り合いの働く会社であった話。
その会社の事務長は連携先の企業を定年後、
天下りで現在のポジションに就任。
今までこの会社が行う事業とは、無縁の場所で働いていたため知識は無し。
その時点で「なぜこの人が事務長??」と思います。
そして最近、数年前からいわれていた会社の移転計画が始まりました。
いつも事務室でゴルフの練習をしていた事務長が今回はなぜか大張り切り。
実は設計を依頼した業者が事務長のお付き合いの深いところだったとか。
従業員の意見をヨソに、事務長と癒着業者の間だけで話が進み、来年完成予定という段階に。
まぁ、新しくなるし良いかと安心していたら、
実は肝心の融資が受けられていなかったそうです。
計画はだいぶ進んでいて、ずいぶん予算も注ぎ込んだらしく、融資が受けられなかったらどうするんだろうか?と、私の知人は頭を抱えていました。
知人が言うには、きっと事務長は
「上手くいったら最後の花道」
「失敗したら、歳なんで退職しますと逃げ切る」
そんなんで、150名ぐらいの従業員を露頭に迷わせてせいいの?と怒りがこみ上げてきました。
こういうことが大小規模は違えど日本中で起きているのかなと。
というのが簡単な私の解釈したこの本の内容です。
よく言えば、義理と人情の日本人。
悪くいえば、悪代官が世に蔓延る⁈みたいな感じ。
陰謀論っていわれると、自分の声も届かない遠い場所で行われていることのように思うけど、
身近な社会でも自分の声が届かないうちに物事が決まっていくことってありますよね。