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海外修士、現地でインターンを見つけた話(文系)
こんにちは。現在ヨーロッパで文系の修士課程を履修しているナナといいます🐣
本日のnoteでは、「現地で見つけたインターン」について記録したいと思います。
留学の経緯
以前の記事でもお話したとおり、わたしは新卒で入社した会社を2年で退職して留学をしています。シンプルにヨーロッパに行きたい・海外で修士号を取りたいといった思いもありましたが、一番大きな理由は研究(文系)を生業にすることへの憧れから、キャリアチェンジを検討したかったためです。
しかし、大学院で好きな分野を研究することと、仕事として組織に所属して研究することは、全く性質が異なるもの。そのため、可能であればアルバイトやインターンシップを通じて、研究職をライフワークにしたいと思えるかどうか試してみたい!と思っていました。
チャンスを見つけるまでの長い道のり
修士は2年しかないので、着いたときから行動する必要があると考えていました。そのため、まずは入学直後のオリエンテーションで、わたしの所属する修士プログラムの責任者に相談することから始めました。
「人手を必要としている研究プロジェクトがあれば、インターンとしてお手伝いしたいのですが」と持ちかけると、現地の公用語を話せないことや経験がないことをネガティブ要因として挙げられ、「機会があれば声をかけるね」と流されてしまい。
今ふりかえると、まだ出会ったばかりで能力や適性も分からない学生からの急な相談なので、当然といえば当然、、!猪突猛進、ふりかえったときに恥ずかしくなることも多々あります。笑
2か月ほど経過した頃に再度相談すると、研究科のリサーチプロジェクト責任者に相談してみてはどうかとアドバイスをいただきました。その方の授業は受けたことがなく初対面だったため、まずは接点を作ろうと思い、その方がプレゼンテーションを行うイベントに参加しました。
そこで話しかけると、「何かあるかもしれないから同じ内容をメールして」と言われました。
その時はもう機会を勝ち取ったつもりでしたが甘く、メールをしても一向に返信がきません、、、
めげずに何度か再送したところ、あるサーベイのための先行研究をまとめてほしいと、簡単な指示が届きました。やったことがないのでネットで調べながら見よう見まねで挑戦し、提出。そこからまた返信がこない日々が続き、「アウトプットが酷すぎて返信をする気にもならないのだろうか…」と落ち込みながら学期末を迎えました。
このまま冬休みに入るとメンタルに来てしまう、と思ったので、その方の担当している授業の教室前で出待ちし「メール見てくれましたか?」と突撃。とても忙しい時期で年明けまで見れないかも、と謝罪とともに言われましたが、これまためげずに「他に機会をくれる人はいませんか」と相談しました。すると、ずっと放置していた申し訳なさからか、同研究科内にある別部門の責任者を紹介してくれました。
その日中にこの方にメールをしてみると、すぐに返信がきてインターン候補として面接してもらえることになったのです。
インターン面接のポイント
面接に関して返信をいただけたのが12月末でしたが、冬休みの間はパートナーと過ごすため国内にいないことを伝えました。
オンラインでの面接も可能でしたが、せっかくなら対面でと思い、大学に戻ってくる2月まで待ってもらうことにしました。振り返ると、研究室の雰囲気に触れたり、対面での温度感を測るためにも、対面面接にしてよかったなと思います。
面接で聞かれた内容としては、
なぜここでインターンをしたいのか
修士論文のテーマは何を予定しているか
インターンで活かせそうなスキルは何か
何時間くらいコミットできるか、有給を希望するか
といった感じです。特に最後の質問に関しては「将来的に有給になる期待をしているものの、最初は無給でもぜひジョインしたい」と伝えました。無給でも週15時間はコミットします、と具体的に伝えたところ、スケジュールのイメージを考えていると印象付けられたと思います。
無給から有給になるまで
面接から数日後に、無給でもよければ来週から来てくださいと連絡があり、晴れて学生インターンの身になりました!
研究所で行なっていることは、EUの事業の公募に応募して受託し、補助金を獲得。その後、プロポーザルで定義した調査手法を使って決められたアウトプットを期日までに出す、という流れがほとんどのプロジェクトです。
わたしが最初の数か月で携わった業務としては、プロポーザルをもとにリサーチ・クエスチョンと調査手法の設定や先行研究の整理、プロジェクトパートナーと連携したデータ収集です。授業で学んだことを活かせている感覚と同時に、理論通りにいかず臨機応変に変化していく必要性を感じます。まだまだ入り口しか経験できていないため、これからの業務も楽しみです。
無給インターンとして4か月ほど携わった頃、研究室の責任者から「有給で1年契約にしたいんだけど、どうかな?」とオファーをいただきました。わたしが何か成果をあげたからというよりは、組織に慣れてきたタイミングと人員不足が重なってラッキーだったのかなと思います。9月からはお給料をいただいて貴重な経験ができること、感謝しながら真面目に頑張りたいと思います!
最後に、機会を得るまでの流れに関して、後から感じたポイントをいくつか。
先方がインターンを採用する際の懸念は「任せてあげられる(期待している経験値に換えてあげられる)タスクはあるだろうか」という点だったようです。そのため、わたしの「なんでもします!そのうち出てきたチャンスを勝ち取るのでやらせてください!」という千と千尋の神隠しの千尋のようなゴリ押しが効いた気がします。
また、その大学でPhD(博士課程)に進むことを検討していると匂わせると、プラスに働くかもなと思います。研究科内の教授たちと協力しながらやるプロジェクトが多いため、慣れ親しんだ学生がPhD生として所属しているとやりやすいのでしょう。実際に進む予定はなくても、面接で進学を匂わせて勝ち取るのはありかもしれないですね。
かなり赤裸々に書きましたが、①鬱陶しいほどに機会を尋ね回る、②身近な人から芋蔓式にチャンスに漕ぎ着ける(紹介者のネームバリューを最大限活用する)、③みんな忙しいので忘れられないように食いつく、といった点は、他の方でも真似できるポイントかなと思います。
参考になれば、ぜひスキで教えてくれたらとても嬉しいです。ではまた!🐣