やりたい事がない事もあるし、変わっても良いと思う。
大学生の面談をいくつも受けているゲンヨウです。この一年でかなりの大学生と、一回一時間単位の面談をしてきました。(面談企画:会いに行けるゲンヨウさん)。駆け込み寺とまでは行けないけど、誰に相談していいかわからないことを、何でもどうぞ、と聞いてきました。今日はそんな面談で気づいたことをツラツラと書きます。
よくある話は3つ
1)やりたいことが増えすぎてパンクして撤退方法がわからない
2)手元の情報が増えすぎて優先順位がつけられない
3)やりたいことがない
1)やりたいことが増えすぎてパンクして撤退方法がわからない
高校までは部活は一つ、授業もあるていど枠がある、放課後は友達と遊ぶか塾など。長期休みも基本的にはその延長線上です。
大学に入ると、何を学ぶのかも含めて(必修を除いて)自分で選択し、サークルの掛け持ちをしようが、学生団体に入ろうが、アルバイトをやろうが自由です。長期休みは2カ月もあり、更に自由度が増します。
いろんなことに目が行ってしまい、そしてどれも自分で選んでいるから、そこそこ楽しい。
でも、サークルであれば学年の変化で責任が重くなったり、留学という話やインターンシップという単語も周りで飛び交います。
何となくそういう傾向の学生は、6月くらいにはわかるのですが、早めに指摘しても本人は大丈夫だと思っているしやり切っちゃう子もいるので、ほっておきます。
面談に来る時期としては、新しい取り組みや、関わっている場所での責任が変わるタイミングですね。
このタイプとは、話ながらなぜ、そのことに興味を持ったのか一つずつ紐解いたり、関わりの重さ(優先順位)を聞いたりします。そして将来に何かピンと来ていることややってみたいことがあるのかを聞きます。
この手の人は実践はしているので、やってみたいことは出始めているので、その辺を中心に優先順位について、聞いて整理していきます。あとは今やっていることの節度ある撤退について相談します。
大学生の企画だと、消えていなくなることがあったりするのですが、うちの場合はそうもできないですし、既存に関わっている仲間がいるので、関わりの期限を設定して、仲間に表明、そこまで頑張ってもらう方式を取っています。丁寧な撤退は、またそのコミュニティに帰ってくることも可能にするので、ケアしています。
2)手元の情報が増えすぎて、どれからやればいいかわからない
優先順位が決められないパターンです。このパターンは、既に何か始めている人については、そのことの動機などを深堀します。面白かったか、そうでなかったか。そこを一旦軸にして話をします。「何か違ったんですよねー」って場合については、そっちじゃない方向が分かっただけでも収穫なので、別の方向性の活動とかを考えていきます。
何をやればよいっていう正解は、誰もわからないというのが答えなので、ピンと着たもの、近い時期のものでも良いので動いてみるように、進めます。それでもやろうというモチベーションはあるので、行動につながります。
3)やりたいことがない
「やりたいことが無いです」って相談も多いです。
やりたいことが無いといけないみたいな、空気に包まれて大変なんでしょうか。無くてもいいんだと思います。
話を聞きながら整理していくと、興味があったり、小さなやりたい事は見えてきます。やりたいことがない状態カラクリは、”やりたいこと”の規模の話が関係しているのではないかと思っています。
実は、やってみたいことがあるんだけど、それが、人から見たら小さな一歩に見えて「私のやりたいこと」と表明してはいけないのではないか感じてたりします。なので、そういう場合は、勝手にこっそり始めようと話します。プチプロジェクトです。カフェ巡っても良いし、本を○○冊読むでもいいし。
小さなことの積み重ねからやりたいことが、大きくなってくると思うし、そこでの成功・失敗体験が次の動きの土台になるので、最初は小さくてもいいし、周りにすげーと言われることじゃなくても良いです。
もちろん、会社つくります!とか話す学生の横では萎縮しちゃうかもしれないけど、自分の人生だから、自分のペースで始めることがまずは大事かなと。20代で気づけた時点で凄いアドバンテージです。
僕が大学2年とかの時は、何してたんだろう・・・。サークルの部室でサンマ焼いてましたよ(笑)。それよりは意識して動けるんだから、前を進んでいると思うのです。
どの相談者にも話すことは、「自分のサイズで初めて見よう、強いての方向性で良いから、そして変わってよいよ」と。
僕なんか大学進学は砂漠緑化を夢見て鳥取大学に進学してますけど、今や「平和な人さらい(笑)」ですし、学生起業といえば聞こえはいいですが、まったく創業の意識なくはじめちゃってますし、恥ずかしいことばかり。
でも、しなやかに変えたことで、自分のやりたいこと、作りたい社会が少しずつやれてるなぁという実感が最近ちょっとだけつかめてきました。あぁ、15年です。
入学の時点で、意識もしなかったことでご飯を食べていて、卒業の時点で意識もしなかった出会いで結婚もできて、子どももいて。始めた頃からの知り合いからは、「意味不明だった」と言われる事業でも社員が雇えているので。
やりたい!と強く言えることがなくても、やりたい!と言ってたことが変わっても、しなやかに考えていけば何とかなると思います。少なくとも、鳥取はそういう場としての可能性を感じています(全国、そういう土壌はあると思います)。
迷っている人は、とりあえず相談してみてください。真剣に、無責任に、「やってみたら自分のサイズで」と背中を押そうと思います。
鳥取環境大学の人は明日、話せますので学食の右手奥の方にこっそりいますので、よろしく。
「会いに行ける玄洋さん@鳥取環境大学」
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