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境港にてコミュニティ財団のお話を

鳥取市でNPO法人bankupを経営しているゲンヨウです。木曜日の夜に、境港市の勉強会に呼んでいただき、コミュニティ財団とbankupのお話をさせてもらいました。

1.はまのめゼミナール

境港市の市役所職員の方が主催で行っている勉強会。毎月1回、18:00~19:00できちっと終わるすでに60回以上やっているとのこと。今回はコミュニティ財団のお話のゲストとして呼んでいただきました。

基本は、市の職員さんを中心とした自主勉強会なので役所の人が多いかと思ったら、SNSでシェアしてもらっていたのもあって、市民の人など10名近くが集まってくれました。

2.若者が関わり続けるコツは

コミュニティ財団の可能性についてお話しするのがメインでありつつも、僕たちがやってきたことをお話しさせてもらったので、bankupの仕組みやコツなどに話が広がりました。

その中でも、大学生チームが地域に10年以上関わり続けていることについて、そのコツについて聞かれました。僕なりに分析すると下記の3点がポイントではないかと思っています。

(1)学生を誘う仕組みがあること
(2)活動に余白があること
(3)相談できる存在がいること

(1)学生を誘う仕組みがあること
大学生は最大でも4年、最終年は卒論と就職を考えると3年まで。その中で学生が入れ替わりをするので、新しい学生が参加する導線は必要になります。僕が在学中から始めていたので、結果的にサークルを誘うような構造になっているのがウチは強いかなと。

(2)活動に余白があること
あまりやることが決まりすぎていると面白さに欠けます。そのため、活動の精度をどんどん上げることはしていません。デザインが得意な学年がいるときはチラシがすごいかっこよかったりしますが、翌年、全然違う感じになったりします。自分たちで考える余地や失敗の余地はとっています。

(3)相談できる存在がいること
大学生プロジェクトは、中身の整理をするのが難しいです。年数が少ない中で引き継ぎながらやっていくので、なかなか課題の本質に届きにくい。そんな時に相談できる存在。スケジュールを逆算して、〆切がやばくならないような形で動けるような気付きを投げかける存在が大事になります。ちなみに弊社では学生プロジェクトは月次でリーダーたちと面談しています。

そんなことを補足を含めて書いておきます。

3.コミュニティ財団の可能性

新しいお金の仕組みということで紹介させてもらいました。活動をするために資金が必要という悩みはあるので、共感してもらえました。それよりも、施策提案できる仕組みの部分などの方が面白そうと思ってもらいました。

特に若者の交通手段の確保。お金で解決できる一つの方法です。最近のヒアリングでも話題になったのですが、活動の資金支援もあるが、現地まで行けないハードルもある、そこだけでも解消できると、継続に繋がるのではないかとの事。

bankupの学生たちの交通手段はレンタカーで、これは弊社で費用を負担しています。元々は農村ボランティアに適応していたのですが、車持ちの学生が減ったりプロジェクトに係りメンバーが増えたりで、負担を決めました。続く要因ではあると思っています。こういう使い方も一つありですね。

コミュニティ財団として、若者にいつのタイミングでどう配るのか、どういう人が対象なのか。どんな状態を期待するのかなどが聞かれました。この辺はじわじわ詰めている部分でもあるので、現時点での考えなどを共有したところです。

既存の補助金事業などとのすみわけの話も出ました。鳥取県では若者向けの予算が増えてきているので、そこではできないことをするってのは確かに重要なポイントだなと。

新しい仕組みのおもしろさは伝わったかなと思います。

4.境港での若者のきざし

今回は大学生の方も参加してくれていて、現在境港市で高校生や高専生を巻き込んだ動きをされているとのこと。意欲もあってよいなと感じました。
また、少し前にあって話した若者が自分のやってみたいことを、継続して取り組んでいて、かなり前に進んでいたことも聞けて良かったです。

動きが出てきているので、僕らの動きで加速できるよう応援したいです。

他の町でもこうやって、10名くらいにお話しさせてもらうのは良い機会だなと思いました。お声掛けいただければ、飛んでいきます。ぜひ。


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中川玄洋@NPO法人bankup
応援ありがとうございます。サポートいただいたお金は学生の相談の時のカフェ代にします。