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誰の欲しいに答えるのか

鳥取でNPOを経営するゲンヨウです。今日は、地域コーディネーターの仲間との打ち合わせがありました。僕らは地域の企業に、主に人材の面で新しい価値が生み出せないかという事業をやっているのですが、コロナ禍において企業の産品を売るお手伝いをする場面も出てきています。

1.オンラインを通じた販売機会と交流づくり

弊社で言えば、昨年度は、旅するおうち時間を子会社の”おむすび鳥取”を通じて参画させていただきました。

他にもオンラインイベントの開催サポートをやってみたりしました。

小さなイベントを繰り返しやったおかげでオンラインイベントのノウハウはかなりたまりました。裏方(zoom職人)も表側(ファシリテーター)もどんと来いという感じです。生産者の方も直接ユーザーとやり取りできる部分については面白いと話してくれています。

2.変化する需要と競合するもの

オンラインツアーなど、昨年でいろいろ生まれた形態はあるのですが、コロナ禍で需要も変わっているなと感じていて。基本的には動けないという流れはありつつも。ニュアンスは変わっています(主観)

(2020年GW:最初の緊急事態宣言)
 全く動けないので、旅の代替のようなサービスが欲しい
(2020年夏休み:お盆前後の緊急事態宣言)
 オンラインイベントも数が増えてきて、オンラインだけじゃ物足りない
(2021年夏休み)
 動く人は動く、屋外は大丈夫かな、オンラインに慣れた

コロナ当初は、動かない方が良い(いろんな意味で)ということで、旅するおうち時間はスマッシュヒットでした(まだ参加してなかったけど)、徐々に、コロナとの向き合い方をつかみつつ、世の中は人が動く方向になってきています。さらにワクチンパスポートの議論を中心に、もっと動く前提の話も始まりそうです。

また、他の買い物などの支出と時期かぶると難しいということもあります。例えば、年末にかけては”ふるさと納税”の申込を通じて地域産品に触れる方が急増します。そうなると、お財布はそちらに傾いてしまうので、競合してしまいます。その辺も考慮にいれないといけません。

3.何が課題なのか

地域の商品をコンテンツとともに届けるのに何が課題なのかを、少し整理します。

(事実)単発で終わる→(原因1)リピートへの導線がない
           (原因2)開催コストが大きい
(事実)利益率が低い→(原因1)商品の構成
           (原因2)販売数と準備コスト
(事実)販売量が少ない→(原因1)たくさん作れない
            (原因2)体験の人数制限がある

細かく書くともっとあるのですが、こんな感じでオンライン体験型商品としてのポイントが見えてきそうです。また、各主体によるこの事業の位置づけもあるなと思いました。製造からやっていれば、利益率は上がりますし、弊社のように商社的な関りであれば、次の展開など連動性が必要になってきます。ポジショニングで変わります。

4.コロナ禍が生んだオンラインとオフラインのハイブリッドの可能性を再考する

オンラインとオフラインのハイブリッドの可能性は、それまでは現地に行かないと伝えることができなかった生産者の声だったり、原材料など生産の裏側だったりが配信技術で可能になったことです。

地域の物産展のような形でデパートの屋上に行かなくても、生産者の声を消費者に届けたりする、または現地のみで見られる圃場の様子や収穫の様子を画面越しではありますが体感できることです。

また、同時にいろんな場所からの参加が可能になったことも一つの可能性です。例えば、大学時代を鳥取で過ごした人が、オンラインで鳥取のものに触れながら大学時代の思い出に浸るとか、距離が離れていても同窓会的にできたりします。

一方で、匂いだったり風の心地よさだったり、対面で話をする距離感だったりはオフラインじゃないと感じられないものでもあります。何気ない雑談もオフラインの方が起こりやすいです。そういうオフラインならではのモノの価値をより一層感じさせるプログラムが作られるようにもなると思います。

5.誰の欲しいに答えるのか

結果的には、誰の欲しいに答えるのかを絞っていかないと具体的なものは見えてこないなと書いていて気づきました。

どんな人が、どんなことを望んでいるのか、欲しいのか。そして僕らは誰と会いたいのか。そこを突き詰めるのが大事なのではないかと思った。そんな夜でした。


今日のおまけページは、上記の話題を追う少し突っ込んで考えてみます。

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