【コラム】ガイアフォースが事前に切れる要素を論理的に説明してみる
8日目の記事を読んでくれた友人が「何故AJCCでガイアフォースが切れるのか教えてほしい」とのこと。
私もハズしているレースなので恥ずかしい限りではあるが「じゃあ書くよ」ということで。
読んでくれた人の今後の予想の一助になって頂ければ嬉しい。
何故この馬が単勝1.8倍の断然人気となったのか、AJCCと同条件である中山2200のセントライト記念で、後の菊花賞馬であるアスクビクターモアに競り勝ったから、の一点に尽きる・・が。
買えない要素①:馬場適正
最大の買えない要素がこれ。そもそも9月2週目の中山と、1月最終週の中山を同コースと認識している時点で前提条件が間違っている。
セントライト記念が施行された週は2勝クラスの馬がマイルで上がり3F33.0を出せるほどの高速馬場。多少前日の雨の影響はあったが、比べるまでもなく1月最終週の馬場とは別物である。
「競走馬の能力は一定ではない」とは、とあるバラエティ血統予想家の言葉だが、アプローチとしては間違っていない。セントライト記念とは求められる能力が明らかに違うのだ。そもそも2000mを1分56秒台で走れる馬が、良馬場にも拘わらずハロン平均12秒を超える様な荒れた馬場に出走するときは疑ってかかるべきであるし、セントライト記念で好走したからこそ嫌うべきでもある。
買えない要素②:血統
父キタサンブラック母父クロフネ、なるほど字面だけだと中山2200mが合っているように見えるし、薄く血統をかじってる人こそ飛びつきたくなるのも解る。しかし見る人が見ればこの馬が血統的にこのレースに向かないと判断できる明確な材料がある。詳細は「血統を診る」とはどういうことかの説明になってしまうので割愛する。
買えない要素③:脚質
要素としては薄いが、穴人気のバビットがいて断然人気のガイアフォースが好位、自然とレースの重心が前掛かりになることは予想できる。前半の1000mまでにどんな競馬をするか、抑えっぱなしでいけるかどうかが勝負の分れ目となる可能性が高かった。(ここでレースラップを見て「結果的にスローじゃん」という人は本質を理解していない)
買えない要素をつらつらと挙げさせて貰ったが、逆に買える要素は特に見つからなかった。いくら調教で動こうが、馬の調子が良かろうが、そもそも能力の方向性が違う。AJCCのガイアフォースの結果は必然と考えるほうが自然である。
最後に
いくら無知に引っ張られた断然人気馬が消えるおいしいースであっても仕留められなければ意味がない。散々偉そうなことを書いたけど心から恥ずかしいしカッコ悪い。私が選択したのはスタッドリーだったが、ユーバーレーベンとエヒトも候補として考慮していて、最終的にはパドックで判断した。
2/3の当たりを引けないあたり、ギャンブラーとしては低レベルとしか言いようがない。しかも中京メインで当確級のハギノアレグリアスを蹴ってこちらのレースを選択してるのだから救いようがない。
結論、知らないでハズすより、知っててハズすほうが質が悪いしセンスがない。泣
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