火の国 熊本へ 序章
ようやくというか、ついにというか、スケジュールの都合がどうしてもつかず延び延びになっていた熊本行きが決行されました。
家庭内調整や僕のスケジュールなどがどうしても上手くいかず、何とか嫁さんに休みを取ってもらい、ようやくこの日を迎えました。(残念ながら同行予定だった安達さんは家庭の事情で断念。)
現地での訪問先などの調整には、以前大変お世話になった「みっちゃん」ことあさぎり町の町議の加賀山さんと、同じく天草出身のNさん、Kさん、Sさんといった熊本にゆかりのある多くの関係者に大変なご協力を頂いたおかげで、ギリギリまでいろいろと迷うところではありましたが、かなり良いスケジュールを立てられました。
みなさんに感謝です。ホントに。
さて当日の朝は残念ながら雨模様。
朝の支度をして子どもたちを小学校と保育園に送り出し、すぐに羽田空港に向かいます。
携帯で現地の天気を調べ、「あぁ、飛行機揺れるだろうなぁ」と少しだけ憂鬱となりながらも、現地では雨が上がりそうな予報に少しだけ安心しました。
空港に着くと、いつもある種の緊張感に包まれます。「アポをとっているとはいえ、受け入れてもらえるのだろうか?」「何しに来たんだ?と追い返されるのではないだろうか?」といった不安な気持ちや、「わざわざ熊本まで行くんだ、ただでは帰らんぞ」という心の強さと弱さが入り混じって、最後は「結局はなる様にしかならん!誠心誠意投げかけてカスリもしなけれは仕方ない」という諦めの境地になるのです。
そうはいってもそれなりの経費を掛けてるので、何にも無しでは帰れません。最悪な結果なら経費は自腹だな。と自分に言い聞かせます。
と、ネガティブな感じに見えますが、もともと旅は好きなのでわりと気楽な感じで飛行機に乗り込みます。
ただ、今回の旅のスケジュールがキツキツで詰めまくっていますので、夕食以外はご飯を食べる時間なんて考慮していません。
おそらくコンビニのサンドイッチと糖分補給のチョコレートをレンタカーで走りながら摂るのが主な食事でしょうね。
とびきり美味しい物を探しに行くのに、もちろん試食などはしますが、ほとんどコンビニ食とは・・・仕方ないですけどね。
ちなみに朝ご飯はほとんど食べません。
移動中「また」お腹が痛くなっては困りますから。
飛行機に乗り込み離陸してしばらくすると、雲を抜けたら快晴で安心しました。
今回の航空会社は機内Wifiが装備されていませんでしたので、企画書などはあまり書かず、着いてからのスケジュールと今後の予定を再度確認していました。
そろそろ着陸となり時間を確認すると、アポに間に合うかちょっと心配になりました。
手荷物を受け取りすぐにレンタカーの事務所に向かいます。手続きをちゃっちゃと済ませレンタカーに乗り込みます。
ここから最初の訪問先の球磨川漁協まで50分しかありません。かなりギリギリです。ちょっと焦りながらぶっ飛ばしていきます。約束の時間は13:00。何とか5分前に着きました。ここでは球磨川で採れる漁師の方々の現状や目的のもの以外で何が採れるかを確認しました。お話しして頂いている最中に変な営業電話がたくさんかかってきたのには参りました。
次回は直接生産者の方々をご紹介して頂けるとの回答を頂き、少し安心して漁協を後にしました。と、その直後にまた電話で今度は大先輩から!丁寧に受け答えができ少し安心です。
次に向かったのはとある野菜を作っている方。
以前、友人が送ってくれたものが忘れられず、今回絶対に訪問したいと思っていました。しかし、連絡先が住所しか分からずどうしようかと考えていました。そこで近くまで行くのだから「なるようになれ!」ってことで突然訪問したのです。
Google maps を頼りにするのですが、いまいち的確ではありません。近くにあるビニールハウスをぐるぐると周り、今度は車を停めて歩いてみます。なかなか辿り着かず「ん〜どうしよう」と考えていると、ふと、民家の方に男性がいました。その方に「〇〇というところはご存知でないでしょうか?」と声をかけると「あ〜うちですよ」とまさかの回答!何という幸運。
それで「以前食べたものがすごくお良いしくて、何とか会いたいと思い突然訪問してしまいました。」と伝えると、すぐに「いつ頃食べた?」と聞かれました。自分が作って食べられたものが良い時期のものか、それほどではない時期のものか非常に気にしていました。その感性を感じるだけで私は嬉しくなりました。こんなにも自分の作ったものに対して気にされている農家さん・・・正直なかなかいません。
倉庫に入っていろいろとお話を伺います。
作物ができる歴史的・地理的背景や自分が思うこだわり。また現在の生産体制や状況を包み隠さず教えて頂けました。また私たちが考えている作り手に対する思いや考え方。皆さんを通しての事業の進め方など、こちらも包み隠さず現状を伝えました。
ありがたいことに納得頂けたのか、帰り際には作物を1ケース持って行ってくださいと差し出されました。もちろん代金を払いますと言うと、いやいいよと。まるで居酒屋の支払いのように譲り合い?ちゃんとお支払いしてきました。
突然の訪問にもかかわらず、本当に良くして頂いてただただ感謝です。
今日の最大のミッションが上手くいったことで、少しこの旅も良くなる気がしてきました。そして気分良く車に乗り込み次の目的地である牛深に向かいます。
そういえば、フレマルのゲストハウスがオープンします。
なかなか良いので今夏の旅にどうでしょうか?うちの家族も行く予定ですよ!
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