「100円ショップ」に行く人がお金持ちになれないワケ #2 金持ち列車、貧乏列車
近年、会社員の副業として人気を集めている不動産投資。末岡よしのりさんは、なんと個人で1000戸以上を所有する、不動産投資のカリスマとして知られる一人です。『金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ「切符」を手に入れる方法』は、そんな末岡さんが大切にしている、最速でお金持ちになるノウハウ・心がまえをまとめた一冊。ここではとくに重要なポイントを抜粋してご紹介します。
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安いものを買うと自分自身が安くなる
月に2~3回100円ショップに行く人の割合は27%、月に1度の人も含めると51%にもなるそうです(2017年・中小機構の市場調査データより)。
それくらい日本人は安い買い物が大好きなんですね。
しかし、生活をすべて安い品物で済ませている人が、はたしてお金持ち列車に乗れるでしょうか? 私は難しいと思います。なぜなら、100円の品物に囲まれている生活を長く続けると、それが当たり前になってしまうからです。
たとえば、毎日100円のおかずを食べ続けている人は味覚が変わり、「100円舌」になってしまいます。高級な食事よりも安い料理のほうがおいしく感じるようになってしまうのです。また、安い商品を使っていると、「本物」と「偽物」を見分けることができなくなってしまいます。
もうひとつ、お金持ちが安物買いをしない理由があります。それは、モチベーションです。お金持ちは自分の気持ちを高揚させ、気分をよくしてくれるものに価値があると考えています。
たとえば商談に向かうとき、自分の意識を高め、背筋をシャンと伸ばしてくれるようなスーツなら、数十万円しても投資だと考えるのです。
皆さんも覚えがあると思いますが、好きなもの、気に入ったものに囲まれると気分がよくなるのではないでしょうか。お金持ちは心のゆとりを大切にします。
たとえば、いつも店長がイライラしているお店と、いつも笑顔のお店では、どちらにお客さんは行くでしょうか? いつも怒鳴り散らす社長と、ニコニコしている社長では、どちらの会社の社員が働くでしょうか? 答えは明確ですよね。
ちなみに、100円ショップは、ひとりのお客さんが500円以上買わないと採算が取れないそうです。もし、あなたが一度に500円以上買っているなら、お金持ち列車の「乗客」ではなく、100円ショップの「上客」ということです。
身のまわりに一流のものを置く
中国の富裕層の間で爆発的な人気を集めている宝飾品のひとつがサンゴです。
サンゴを取り扱うお店の店長によると、一般の人は10万円のサンゴの指輪と100万円のサンゴの指輪は見分けがつかないそうです。しかし、普段から一流のサンゴを見ていると、一目でわかるようになるとのこと。
私も「不動産バカ」と言われるほどに不動産の物件をたくさん見てきました。
今ではネットの不動産情報サイトなどを見た瞬間に、その不動産の価値や将来値上がりするかどうかがわかります。それは直感のようなものですが、私はこの直感のおかげで成功することができました。
「直感を磨く」ためには、自分の目を養うことです。
「観察眼」は、その分野の情報にたくさん触れることで育まれます。
一流に触れなければならない理由がもうひとつあります。それは、「こだわり」です。
グッチやルイ・ヴィトンなど高級ブランド品に触れることで、メーカーのもの作りへの哲学が理解できます。一流ブランドのこだわりを自分の仕事に置き換えると、どうすれば一流になれるか、自分の仕事を深く考えるきっかけになるのです。
私も不動産投資家として一流を目指し、賃貸仲介から管理、建築、販売、物件所有と「こだわり」を持って取り組んできました。そして、自分の専門性を研ぎ澄ましていくうちに、一流の人と仕事ができるようになったのです。
簡単なことに見えるかもしれませんが、一流ブランドと同じ長年の積み重ねの結果、専門性は手に入れられるのです。
お金持ち列車に乗る人は皆、一流ブランドに触れ、自分自身の仕事を一流のブランド品同様に価値あるものだと思っています。このように、一流に触れることで直感を磨き、本物として成長していくことができるのです。
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