「お金持ちフィルター」を磨いて、本当に大切な人とだけつき合う #3 金持ち列車、貧乏列車
近年、会社員の副業として人気を集めている不動産投資。末岡よしのりさんは、なんと個人で1000戸以上を所有する、不動産投資のカリスマとして知られる一人です。『金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ「切符」を手に入れる方法』は、そんな末岡さんが大切にしている、最速でお金持ちになるノウハウ・心がまえをまとめた一冊。ここではとくに重要なポイントを抜粋してご紹介します。
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人脈は入れ替わるのが当たり前
人間の細胞は約3か月で入れ替わるそうです。皮膚は1か月、血液は4か月、骨なら5か月。新陳代謝は、生物として人間が生きていく過程で起こる自然現象です。
細胞の入れ替わりと同じく、私は「人脈」も5年も経てば、全部入れ替わってよいと考えています。むしろ、そうなるほうが自然ではないでしょうか?
では、どんな人脈を入れ替えればいいのでしょうか? たとえば、こんな人です。
・いつも不平不満を漏らしている人
・その場にいない人の悪口を言う人
・自分だけ得しようとする人
・見栄を張る人
こんな人たちとは少しずつ距離を置いていってください。
いきなり縁を切るのではなく、「こちらから連絡しない」だけで十分です。
相手から誘いがあっても口実を作って断りましょう。自然に縁が消滅していきます。
ある経営者から「友だちエントロピー」という物理の法則を聞きました。「友だち関係は放っておくと、どんどん散らかり、乱雑な状態になる」というのです。散らかった部屋は勝手にはきれいになりません。整理モードに入らないと片付かないのです。
「Facebookの友だちは1000人いる。でも、本当の友だちは何人?」というテレビCMがありました。希薄な人間関係をいくら増やしても、まったく本人のためにはならないことを訴えかけていたのです。
困ったときに助けてくれるたったひとりの友だちと、「いいね!」を押してくれるだけの1000人の友だち。あなたはどちらが大切ですか?
私たちは、本当に大切にしたい人だけを大切にしたほうが幸せに生きられます。
そのため、常に人脈は整理していったほうがよいのです。
つき合う人をフィルターにかける
「無双シリーズ」などで有名なゲームソフト会社・コーエーテクモホールディングスの襟川陽一社長は、人と付き合う上で「会って楽しい人と付き合う」「お金が儲かる人と付き合う」「世の中のためになる人と付き合う」という3つの基準を設けているそうです。
そして、この基準を使うようになってから、怪しい誘いや無意味な人間関係に悩まされることがなくなったとのこと。
人と付き合う上での基準を、私は「お金持ちフィルター」と呼んでいます。基準を持たずに周囲と付き合っていると、時間がいくらあっても足りませんし、ときには騙されて足元をすくわれてしまうことがあります。
お金は人によって運ばれるものですから、積極的に多くの人と付き合うことはとても重要ですが、なかには無駄だったり、有害な付き合いもあるのです。
私の知り合いは「税金対策になりますよ」という怪しげなコンサルタントの誘いに乗り、3500万円を手に入れました。ところが、それは虚偽の申請で国からお金をもらう「補助金詐欺」だったため、コンサルタントもろとも逮捕されてしまいました。
ほかにも、ダイエットトレーナーが自分のノウハウを盗まれた事件があります。
「あなたが開発したダイエットプログラムを使って共同経営しましょう。会社はこちらで設立したので社長になってください」と頼まれたのです。ところが、代表権のない社長だったために、会社経営がうまくいったとたんクビにされてしまいました。
共同経営に誘われたのは、ノウハウを奪うワナだったのです。
このように、そもそも人生の目的が違う人、価値観が違う人と付き合っていると、時間も、エネルギーも、お金も奪い取られてしまいます。気をつけてください。
お金持ち列車に乗るためには、付き合う人が善人か悪人かを判断するお金持ちフィルターがとても大切です。そして、自分の目が曇らないためにも、フィルターのお掃除は定期的に行ってください。
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