田中角栄も実践していた「あの」法則
こんにちは。どっしりリーダーシップ研究会講師のこうめいです。
新潟県民に自分の県の偉大な歴史上の人物は?と聞くと、たいてい返ってくる答えは「上杉謙信」「山本五十六」そして、「田中角栄」だったりします。
特に田中角栄氏に関しては、ロッキード事件が原因で色々とダークなイメージが付いて回っていましたが、今の政治家にかけているものをかなり持っているリーダーだとして再評価されています。
日本海側の人間としては、田中角栄氏がいなければ日本海側は見棄てられていた可能性がある地域でもあるので、私個人としては日本全体のことをしっかり考えてくれていた政治家だと思っているんですがね。
その辺の話は置いときましょう。
で、そんな再評価されている田中角栄氏なんですが、彼のリーダーシップの取り方にこんな話がありました。
角栄氏が大蔵大臣だった時、大蔵省に新しく人が入ってきたそうです。その一人一人に挨拶をするときに、角栄氏は名前のメモも見ずに全員の名前を一人一人呼びながら行ったそうです。
つまり初対面の人の名前を顔をしっかり覚えて、事前に準備していたということなんですよね。
もちろん50音順に入っていくので、多少ヒントはあるとはいえ、でも私がそこまでの気配りをできるかというと恥ずかしながら自身がありません。
そしてこのように組織の末端の人の名前までしっかり覚えていたことで、名前を呼んでもらえた人たちはモチベーションを上げ、角栄氏に全力で協力をしたわけです。
実はこの手法、リーダーシップについて書かれている『人を動かす』にも当然書いてある手法です。
みなさんなんの手法かわかりますか?
そうです。人に好かれる6原則の『名前を覚える』ですね。
自分の名前というのは人にとって特別なものです。特に組織にいると、その他大勢の歯車として扱われることも多く、自分が自分である誇りを失ってしまう人もいます。
そんな時に組織の一番トップが、自分の名前を憶えていてくれて呼んでくれるのであれば、これ以上嬉しいことはありませんよね。
だからリーダーは自分の部下の名前をしっかり覚えることが大事なんです。
ただ、田中角栄氏はもう一歩上を行っていたようで……
角栄氏は、ある日残業をしている部下の一人にこう声をかけたとされています。
つまり部下の名前だけでなく、家族構成からその家族の情報までしっかり頭に入れていた。まさに家族のように接していたわけですね。
ここまで気にかけてもらっているとわかると、やはり人はついていきたくなります。
最近の世の中では人と人との関係を作ることを何々ハラと名前を付けて否定する、分断する流れがあるのでなかなかこういう情報の取得は難しいかもしれません。
でも、普段の会話でふと出た情報などは意識しておけば記憶に残すことはできるでしょう。
ちなみに私な塾講師の時に、子供が話してくれた情報は全部ストックしていたので、部活の大会の話とか気にかけてあげることができて、それで喜んでくれる生徒も結構いました。
残念ながら全員のは覚えきれなかったので、そこは角栄氏に全然及ばないんですが、それでもこのような努力の効果はすごいということだけは実感したことがあります。
みなさんもぜひ、リーダーとして仲間をまとめるときは、その仲間のいろんな情報をしっかり頭に入れて接してあげるようにしてあげてくださいね。
ということで今日はここまで。
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