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行政書士なのに開業にお金をじゃぶじゃぶ使う人が廃業しやすいわけ

こんにちは。どっしり塾の『無理せず開業行政書士講座』を担当しています思いを伝えるお坊さんこと、塾長のこうめいです。

今日は特別講座『令和7年版廃業しない!?食えないギバー型行政書士の11個の沼の乗り越え方』についてのお話をnoteでちょっと出ししていこうと思います。

ちなみに私は8年間自分で事務所を経営していた元行政書士ですので、実際の体験談から授業をやってますので安心して話を聞いてくださいね。

ちなみに11個の罠のうち1つめは前回話したこちらになります。まだご覧になっていない方はよかったら見てくださいね。

さて今日のテーマは、2個目の『行政書士なのに開業にお金をじゃぶじゃぶ使う人が廃業しやすいわけ』について掘り下げていきます。

では、よろしくお願いしまーす。

あなたは開業して成功しやすい4条件って知ってますか?

この条件が整っている業種ほど新人経営者さんが起業してもうまくいく可能性が高いという条件です。いろんな本でも結構言われている4条件になるんですが、

  1. 開業資金が少なくていい

  2. 在庫が少ない

  3. 継続性のあるサービスを扱っている

  4. 高額サービスがある

これに「固定費が少ない」なんて言うのを足して5条件にする人もいますが、基本はこの4条件を抑えてもらえればいいと言われています。

例えば飲食店などが廃業しやすいのは、開業資金も固定費もかなり高額で、在庫も必要な業種だからです。

イメージしてくださいね。

せっかく10万円で食材を買ったのに、台風が来て3日間ほぼお客さんが来なかったとしたら……。その10万円で買った食材を廃棄しないといけないかもしれませんよね?

あるいは、問題になっている予約キャンセル!40人の予約を取っていたのに、当日にキャンセルでといわれたらその分の40人前の食材を廃棄することになるかもしれません。

在庫を抱える必要があり、しかもその在庫が腐る……。そうしたらごみをお金を払って回収してもらわなければならない………。めっちゃ大変な仕事です。

一方在庫を抱えない行政書士は、仕事が1カ月無くてもそこまで大きな損害にはなりません。

もちろん、お金が入ってこなければ生活が不安になるので非常に精神的には悪いんですがね。でも、よほどのことがない限り行政書士は半年はやっていくことができます。

私自身も開業1年目はほぼ仕事なし(数件はあったけど食えるレベルじゃない)でしたが、学習塾でバイトしていたので廃業の心配は全然ありませんでした。

飲食店は在庫があるしその在庫が腐るので、そんな甘いこと言ってられないわけです。

そうやって考えただけでも行政書士って実はかなり恵まれた職業なんですね。

ところがまれにすごい勢いで廃業していく行政書士さんがいます。

こういう人はなんですごい勢いで廃業するのかというと、お金の使い方が根本的に間違っているからです。

例えば、ある行政書士が月100万円かけて駅前にデカい看板を立てて成功した。みたいな話をするわけですね。

それを聞いて、自分もやってみようと同じようなことをしようと看板を月100万円で契約する新人行政書士さんがいます。

3カ月後に廃業しているんですよね……。

あるいは、事務所は一等地に構えた方がいい。とアドバイスした行政書士さんがいます。

その話を聞いて銀座の一等地に事務所を構えた新人行政書士さん。同じく3か月前後で消えていきました。

大体この半年以内に廃業している行政書士さんは、自分の知識や経験値が圧倒的に足りないのに先輩の成功体験だけを聞いてお金をつぎ込んでしまう。そんな人が多いです。

これ、気を付けてほしいんですが「開業講座」などに参加して先輩の行政書士が言っていることや、開業体験談や先輩の成功体験を聞いてそれを真似するのは絶対やめた方がいいです。

あの人たちはそれで成功しただけで、あなたがそれをやって成功できるなんてことはないんですよ。

特にお金の使い方は、「自分の性格に合った使い方」「自分の能力に合った使い方」をしないと後々相当苦労することになります。

だからまず最初に自分のお金の使い方のルールを決めておく。これってかなり大事な戦略になります。

先ほど紹介した前回の記事(1つ目)で、自分の目指すビジョンを作ろうよ。という話をしましたが、お金の使い方についてもそれは同じです。

どういう風にお金を使うかを決めておかないと、先ほどのように先輩の悪意なき助言で廃業することになります。

特に異業種で開業したことがない経営者未経験の新人行政書士さんは、何にどれだけお金をかければいいのかが全然見えていない状態です。

私もそうでしたし、私のアドバイスしている行政書士さんたちもびっくりするものにお金を使おうとしていて何度も止めました。

なんか無駄に高い「リースの植物」を契約しようとしたり、事務所の小さい表札看板に10万ぐらい出そうとしていたり、ロゴを作るのに何十万も払おうとしていたり、数十万のスーツを買おうとしていたり……。

私が必死に止めてもやっちまう人はやっちまうんですが……(遠い目)

でもこういうのって順番が逆なんですよ。お金にゆとりができたらやればいいことと、お金にゆとりがなくてもやらないとダメなことの区別がついていない状態。

ちなみにリース契約。これ非常に危険で開業当初は「継続して払うお金を減らす」のが基本セオリーです。

一回払いの商品なら、その時の出費だけでおさまりますが、継続支払いのものは永続的にお金とられますし、勝った方が結果やすかったなんてこともありますからね。結構経営に響きます。

コピー機なんかは場合によってはありですけど……。最初は市販ので様子見ていいと思います。

開業したての行政書士は、海千山千の営業マンからしたらカモだと思われていることを自覚しておくことが大事です。

しかも、開業ハイになっているので業者やひよこ狩り先輩にまんまと騙されるんですよ。商売人になった以上、お金に関しては周りはみんな詐欺師なんじゃないかぐらい疑う心を最初は持った方がいいです。

私ももしかすると詐欺師かもしれませんよ(笑)

まぁ、当然そんなつもりはないんですが、でもそれくらいお金の使い方はシビアにならないとダメだって話。

私は、行政書士費用で稼いだお金で備品をどんどんグレードアップするぞ!!と決めて、開業当初は貰い物や激安の中古品などで事務所を作りました。

安いアパートの一室での開業でしたし、HPや広告に名刺も自作。とかくお金をかけずに事務所を維持することに努めました。

何でそうしたかっていうと、何においても知識不足だったので「とにかくその間に経験を積んで知識を吸収するんだ」って自分で決めていたからです。

だから経験を積んでこれが必要だね。これにはお金をかけた方がいいね。これはお金かけなくていいや。そういうのが見えてきたときに、行政書士の仕事で稼いだお金でいろんなものを買い替えて今があります。

周りには「これ買った方がいい」だの「あれにお金を使った方がいい」だのいろいろ言われましたが、自分のペースを崩してまで周りに合わせる必要はないですし、本当に必要なら自分でも必要って気が付きますからね。

行政書士は最初に言った起業でうまくいきやすい4条件の3つを満たしている仕事です。

開業資金少なくていいし、在庫も抱えません。そして高額なサービスも意外とあります。問題は継続性だけ。

この継続性だけクリアすれば行政書士の経営ってかなり恵まれている状況なんです。

それにもかかわらず、自分の優位性を潰し「開業資金をなぜか増やす」あるいは4条件には入りませんが、固定費を増やし自分で自分の首を絞める。そんな新人行政書士さんが多いです。

そしてその原因は先輩の成功体験を鵜呑みにしているなど、自分のお金の使うルールが定まっていない状況で周りに振り回されてお金を使ってしまっているからなんです。

そういう罠にはまらなければ、行政書士は登録費用は掛かるもののそれ以外は案外お金がかかりません。

だからしっかり財布のひもを締めながら、使うべき時にはきちんとお金のルールや将来のビジョンと照らしあわしながら思い切って使う。

そういう風に戦略に沿って使うようにしていきましょうね。

ということで今日はここまで。

ということで、次回は、行政書士である自分に自信がない(自信のない人の物は買わない)をテーマに話してみますね。

それでは授業であなたとお会いできるのを楽しみにしてますね。

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今回話をした潰れずに小さく行政書士として生きていくコツをまとめた授業、特別講座『廃業しない!?食えないギバー型行政書士の11個の沼の乗り越え方』を開講しています。

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