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行政書士は前金貰うべき?もらうときにどうやってお客さんに伝えればいいの?

こんにちは。無理せず開業行政書士講座担当のこうめいです。

行政書士として頑張っているといろんなところに罠が眠っています。そんな罠にはまらないように今日も一緒に学んでいきましょう!

玄徳庵 罠

今日のテーマはXで見かけた投稿なんですが……。

行政書士業務について全部後払いだったけど、前金制度をもうけます。今まで未払はないけど申請前に「やっぱりやめます」はあって。(以下略)

Xで見かけた行政書士さんのつぶやき

ということで、この悩みにはまっている人結構いると思うので私なりのアドバイスしていこうと思います。

よろしくお願いします。

まず行政書士のお金のいただき方ですがいくつかのスタイルに分けられます。

  • 後払い(全額後)

  • 先払い(全額前)

  • 前金+終了後に全額払い(前金制)

  • 月額制(分割あるいは定期)

まぁ、他にもあるとは思いますがメジャーなところだとこの4つかなと思います。

ちなみに行政書士は「成功報酬」は、仕事柄本来はあまり見合わないので成功報酬って言い方はあまりしないほうがいいっていう主義の人もいます。

というのも、行政書士は許認可が通ったらお金をもらうという仕組みではなく、許認可が通っても通らなくてもその手続きにお金をいただくというのが役割なんですよね。

手続きを代行すること自体でお金をいただく資格なので、成功報酬って言葉を使うと「弁護士法に抵触していることをやってるんじゃないの?」とか言われがちです。

まぁ、ダメっていうルールはないんですけど、そういう背景もあるので成功報酬という言葉はあえて使っていないのでご了承くださいね。

言葉一つでも「疑われやすくなる言葉」っていう罠が行政書士には結構あるので気を付けてくださいね。

さて、話は戻して、この行政書士の報酬の貰い方ですが「前払い制」「後払い制」「前金+終了後に全額支払い(前金制)」のそれぞれメリットデメリットがあります。

というのも、後払いにするとお客さんが「業務を中断」したり、仕事が終わってから払い渋りや値下げ交渉をしてくるケースがあるんです。

幸い私はいいお客さんに恵まれ、お金の支払いでもめたことがなかったんですが、うちの生徒さんなどの話を聞いているとこれらのトラブルって珍しいケースではないんですよね。

ただ、一つ厳しいことを言うと「今後も付き合っていきたい行政書士に対して、料金の払い渋りや値下げ交渉はしにくい」というのがお客さんの本音です。

そう考えると、払い渋りをされている時点で「あなたの価値を低くとらえられてしまっている」ということでもあるので、そこは自分の価値を低く見られた理由をしっかり分析するのも大事ですよ。

その一方で、「業務の中断」のケースは結構あります。

お客さんの事情が変わってほぼほぼ書類も調査も終わっているのに届け出を出すのがキャンセルされた。なんていうことはざらにあります。

状況は日々変わりますし、お客さんの勘違いで必須の条件を満たしていなかったなんてことも良くあります。

そういう時に後払い制だとお金を請求しずらく、そこまでにかかった費用を行政書士が肩代わりするなんてこともありうるわけです。

それが何件も重なれば、いっぺんに経営が傾きますよ。タダ働きどころか、自分のお金等を持ち出した奉仕活動になっているわけですから。

そう考えていくと、行政書士にとってありがたいのは「前払い制」か「前金制」になります。

でも、サービスを受け取る前にお金を払うのはお客さんからするとちょっと不安ですよね。

だからお客さんの不安を消すなら「後払い制」の方がいいわけです。

さて、ここで迷いが生じると思います。お客さんの立場で考えるか?自分の立場で考えるか?

まぁ、どの答えでも間違いはありませんから自分のやりやすいように選んでもらえればいいんですが、私は圧倒的に「前払い」の方針でやらせてもらってました。

だって、よく考えてみてください。どう考えたって行政書士の業務の調査などって経費が掛かってるんですよ。その経費を先にもらわないと、自分の事務所のお金を使って調査しないと行かなくなりますよね?

それに後払いにすると、結局いくらになるんだろうってお客さんをどきどきさせることにもつながります。

後払いだと見積もりを出してもそれより高くなるなんてことはざらにあるので、先にきっかりお金をいただいてそれ以上いただかないほうが親切という考え方もできます。

だから私は「前払い制」にしていました。最初にいただいて、それ以上は、いただきませんよって方針です。

ちなみに「前金制」ですが、私最初に「前金制」でやっていたんですが、お客さんからめんどくさいから一括で受け取ってほしい!!といわれることが多くって、「前金制から前払い制」に変更しました。

振込手数料もけっこう馬鹿になりませんしね。

一応、「前払いか手付金(前金)をいただいて後で終わったら払っていただく仕組みか?になってるんですが、どうしましょう?」ってお客さんにきちんと選んでもらってはいましたけどね。

ほぼほぼみんな前払いで払わせてと私は言ってもらえてました。

ちなみに前払いだったよというと、「お客さんに不安がられなかったの?」とよく聞かれるんですが、私の場合は、お客さんにめっちゃこまめに連絡とっていたので大丈夫でした。

業務の進行の節目ごとに、「いまこういう状態です」という報告をメールやチャットでこまめに報告していたので、「安心感が半端なかった」と喜んでもらってました。

あと、きちんと預かっているお金や、業務が中断した時の返金対応についてなどお客さんが不安になる要素を全部紙にまとめて「こういう方針でやらせていただいています」と最初に全部説明してました。

さらに私一人ではなく、複数の行政書士や他士業とも一緒に仕事をする連携スタイルだったので、その辺りも心配されなかった要素かもしれません。

あくまでもこれは私のキャラやお客さんとの関係。私の周りの人の信用度の高さなどがあってできたことなので、再現性がある情報ではありません。

でも、お客さんが前払いを嫌がるのは「不安」がそこにあるから。であればどうやったら不安じゃなくなるのか?を考えて工夫をすればいいんじゃないかと思ってます。

お客さんに合わせるというのは、お客さんの言いなりになるのではなく、自分の方針でお客さんが嫌がっている個所の理由をしっかり把握しそれをやわらげる努力をする。ということでもあります。

お客さんが望むまま後払いを続けるのも一つの戦略ですが、こういう風に自分で工夫してお客さんが笑顔で「前払いでもいいよ」といってもらえるような行政書士を目指すのも一つの手ですよ。

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