神社仏閣の何百年周年のお祝いをするならどんなことを伝えますか?
こんにちは。あなたの思いを伝えるお坊さん!玄徳庵&どっしり塾のこうめいです。
神社仏閣のような歴史のある所では50年や100年ごとなどにイベントを開催することがあります。
これ、曹洞宗などでは大遠忌(だいおんき)などといわれていて、そのお寺の開祖さんなど大きな功績のあった和尚さんにありがとうの気持ちで開催される法要だったりします。
でも、ごく普通の生活をしている人たちからすると、そんな何百年も前の和尚さんのために法要しなくっても……。なんて思っちゃう人がいてもおかしくありません。
ということで、そんなときに、私ならどんな風に『伝える工夫』をするか?を考えてみたので今日は話してみようかなって思います。
本来法要などをイベントというと怒られてしまうかもですが、一般の方にわかりやすいようにあえて行事とかイベントと書かせていただきますので、ご了承ください。
さてさて、そもそも論ですがこういうイベントは開催前に『自分たちが関係者なんだ』ということを伝える必要があります。
例えば地域のお祭りなどでも、自分たちがこの祭りを受け継いでいかなければならないんだ。と当事者意識を地元の人たちが持っていると、そのお祭りは長く続きます。
その一方で、誰かにやらされているだけ。なんか私の地域のお寺さんや神社でイベントあるんだって~。くらいの意識の場合は、長く続かないものになってしまうんですよ。
ごくごく普通のお店なら数十年続けば御の字ですが、神社仏閣は1000年以上続くことを目指さないといけないので目先だけを見るわけにはいきません。
そう考えると、この数百年記念の法要なりのイベントを通じて『自分たちのお寺を盛り上げよう!!』と地域の人たちに思ってもらうのが一番の狙いになってくるのではないでしょうか?
そう考えていくと、ただただイベントやるから来てね!では、伝える力を発揮しきれていないような気もしてしまうんですよね。もったいない。
ということで、私がお寺さんから相談されたらこんなアドバイスをするかな?って考えたことをサラッと書いてみます。
今回の行事が『地域みんなのお祝いなんだ』と気が付いてもらえるように働きかけます
この行事を通じて『未来に向けて何を残したいか?どうしていきたいか?』という和尚さんの思いを伝えてもらいます
そのうえで、今回考えている行事の内容を紹介します
この3ステップを実践するのがいいんじゃないかと思います。
行事ごとイベントごとは主催者が勝手にやりたいと思っているのを、しぶしぶ手伝わされているんだ。という気持ちにさせてしまうとマイナスの思い出になってしまいます。
これは後々の不満につながってしまったりします。
そこを最初に解決する方法を考え行動することが、最も大事になってくるんですね。
1番の行動は1回やったくらいでは受け入れてもらえないので、何回も何回も伝える必要がありますし、負担の小さな部分をあえて協力してもらって傍観者から参加者さん側に回ってもらうという工夫などいろんな手法が考えられます。
2番の『これからに向けて』という未来を語るのは、意外と見落とされがちなんですが『この人はこんなことを目指して動いているんだ』というのがわかるようになると、地域の人も協力しやすくなります。
そして最後に3番の今回何をやるのか?という詳細を伝えるわけです。この3番だけを伝えると地域の人の心が付いていっていない状態なので、「ふーん」で終わってしまいますが、1番と2番をしっかりやることで、そういうことなら今回の3番も協力しようという気持ちになってくれる人が増えます。
このサイクルを意識しながら動いていくと、今までとは異なる流れというのがきっと見えてくるのではないかなって思いますよ。
もっと詳しく一緒に考えたい!という方は、私でよければ、協力せていただきますのでよかったらお声がけくださいね。
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