〈0-0〉 高校に入学する
中学生の時の自分というのは、当然ながら未熟と言うよりほかなかった。
母親の統治下だった。
母のぶつけてくるネガティブに言い返せなかった。
それに言い返せるだけの「実績」を持っていなかったからだ。
無駄に真面目だった。
部活で幽霊部員になった友達を半ば強引にやめさせたこともある。
レギュラーになれる見込みもなく、毎日部活に行った。
ただただ疲れていた。
でもそれは悪いことだけじゃなかったけれど。
でもそれらが揺らいだ。
どちらも「常にそれが正しいとは限らない」と気づき始め