さり気ない「造り」
本日、ニトリ某店にて買物。
そこで「!」なことがあったので備忘録として記しておく
📂no+e 備忘録: さり気ない配慮の造り
上記店舗のトイレを利用して感じ入ってしまった。感動したので思わず証拠写真を撮ってしまった
ちょっと、普通じゃあない造り、少なくとも自分は初めて体験した。こういうのあるんだ……。思わず唸ってしまった。
何処が普通のトイレと違うのか……
皆さん、お分かりいただけただろうか……
自分が用を足したときに、かかとの辺りに段差があって、かかとがはみ出しそうになって、思わず前に出た。
その瞬間脳裏に『💡 !?!💡』
「なるほど!!、そういうことか!!」
踵(かかと)がおぼつかないから人は本能的に前に出る。
ソレが狙いだ!!!
男子諸君ならトイレに『前進して用を足してください』的な注意書きをあちらコチラの公衆トイレで見た体験がいくらでもあるはずだ。
そりゃ、トイレを管理する立場になればそうも書きたくなると云うもんだ。汚い話だが、小便器の前には尿がこぼされていることがまま有る。もう一歩前に出て用を足してくれれば、こんな汚れは生じないはずだから。
だが、『前進して用を足してください』的な注意書きをしたところで、ほぼほぼ実効はない。
だが、上記写真の様な造りであれば、人は自然と前進して用を足すとしたものだ……
『おぬし、デキルな……』
話は脱線する。
昔、中日ドラゴンズの大島選手が著書を出された。タイトルは『もう一歩前へ』(だったと思う)。
サンドラ(サンデードラゴンズというTV番組)でリアルタイムで視聴してて、「トイレの注意書きか!」と思わず俺はツッコミを入れた(と、いう昔話)
〇〇してください、と言う(書く)よりも
自然と〇〇するように、いい意味で誘導する配慮が必要だ
建物、装置、工業製品、Webサイトの造り、ソフトのUI(GUI)等々。
例えば、工場にある裁断機やプレス機を見て欲しい。
作動させるスイッチ(押すと裁断したりプレスする)は人から見て左と右にそれぞれスイッチがあり、右手と左手それぞれ各スイッチを同時に押さないと動かないようになっているのが通例だ。
そのココロは……
普通に作業するだけなら、左手(右手)で物をセットして右手(左手)でスイッチを押す方が、ずっと早い。考えるまでもない。或いは、両手で物をセットして足踏みペタルでスイッチONとか。そっちのが、断然能率が上がる。
だが、理由がある。数をこなそうとすると、ブツのセットとスイッチONの作業がビミョーにオーバーラップしてくる……
で労災となる……手を裁断(プレス)してしまう。
いくら注意しても、無駄なのだ。
絶対にそういう事故が起こってしまう。
ところが、両手でスイッチを押さないと作動しない「造り」の加工機ならば手を裁断する事故はほぼほぼ絶対に防げるとしたものだ。
小便器前の段差は中々の工夫
恐れ入った。
ただ、色々とトレードオフもある。
①モールと床の間に埃が溜まる
②老人が蹴躓く(けつまずく)心配あり
③トイレ設置工事時のコスト、工数up
中々難しいし、逆に色々と工夫する要素があって非常に面白いとも言える