アンチ結論ファースト

結論ファーストじゃなきゃいけないのか。

大抵話し始めると、話している途中で もう言いたいことは分かった と言わんばかりに頷くペースが早くなって、息継ぎのタイミングで横入り。
的外れな要約をされて分かったような顔。
そうじゃない。
そんなことが言いたかったんじゃない。
最後までちゃんと聞いてよ。
先入観や話の導入で判断するのはやめてほしい。

一度勘違いされてしまうと、「違う」という言葉は喉をつっかえて出てきてくれない。
また話し始めて伝わらなかったら…
もうどうしても伝わらないような気がしてリスクマネジメントで殻に籠る。

私の話し方が悪かったのか。
もっと完結に言いたいことをまとめて話さなきゃ聞いてもらえないのか。
話に無駄が多いんじゃないか。

そんな考えで頭がいっぱいになる。
自分の言葉が、言いたいことが相手に上手く伝わらないのは何よりも悲しくて辛い。
自分が不甲斐ない。
涙が出そうになるのを必死に堪えているうちに、勘違いされたまま話はどんどん進んでいく。

結論ファーストで話せば、勘違いを減らせるのかもしれない。
本当は分かっている。
でも、完結に言葉にしたその言葉は、私の曖昧で複雑でどっちつかずな感情をまるっと伝えてはくれない。
我儘かもしれない。
我儘でもいい。
思っていること、感じていることをそのままのニュアンスで伝えたい。分かって欲しい。

回りくどくたっていいじゃないか。
そうしないと本当の気持ちは伝わらないこともあるんじゃないか?

そうだ。胸を張っていこう。

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