坂道でのばらばら考え

山間の道路。坂道。

鬱蒼と茂る木々には蔦が絡み、太陽はまだ強く照らさない時期。
その道路で、その片側の歩道でナナフシを見つけた。ナナフシの明るい黄緑色はガタガタのアスファルトと合わない。

なぜ隠れないのか?

ナナフシのとても後ろに目立たない枯れた葉っぱのような虫。

その2匹の周りには飛ばされてきたのか明るいお菓子のつつみのかけらが散り散りになっていた。

強烈に引き付ける色が残る、私は自転車を押していった。

シ−グラス。思い出がバラけていた。幻覚を見た。坂を登ったら水を飲もう。


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