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井上尚弥のタフなプラン
2階級で4団体統一を成し遂げた王者・井上尚弥はキム・イェジュンとの防衛戦を終えると、これからのプランについて語った。
そのプランというのがとんでもなくタフな内容になっている。
今後のプラン
春にラスベガスでアラン・ピカソと防衛戦を行い
↓
その次はサウジアラビアでアフマダリエフと防衛戦を行う
↓
そして王座を保持したまま一度フェザー級に階級を上げ
ニック・ボールとタイトルマッチを行う
↓
その後再びスーパーバンタム級へと階級を戻し
「戦うべき相手」と防衛戦を行う
これが現在想定されている井上尚弥の今後のプランとなる。
このスケジュールが全て予定通りに行われるかどうかは分からないが、問題が発生しない限り井上尚弥はこの路線で進んでいくことになると思われる。
井上尚弥はこれまでも多くの強者と戦い、チャンピオンクラスの相手や無敗の相手をその拳で沈めて来た。
なので、これまで通りと言えばそうなのかもしれないが、改めてこのプランはタフなものになっていると感じる。
もし井上尚弥がこのスケジュールを全勝で締めくくるようなことがあれば、いよいよ今の時代に彼を倒せる者はいないということになるのではないだろうか。
しかしいくら井上尚弥と言えど、このレベルの相手たちを退けていくのは容易なことではないと思うので、これまでにない苦戦を強いられる可能性もある。
特にフェザー級のニック・ボールとスーパーバンタム級の「戦うべき相手」との戦いは相当に難しいものになるのではないかと思う。
日本の中では井上尚弥の最後の敵となるのは、その「戦うべき相手」とされる「中谷潤人」になるのではないかという見方もあり、その対戦が熱望されている。
井上にとって中谷は相性の良くない相手になっていると感じるので、もしかするとネクストモンスターが世代交代を行い、正真正銘のモンスターへと進化してくことになるかもしれない。
しかし、未だ底の見えぬ井上尚弥の力はそんな難敵さえも撃破してしまう可能性を十分に孕んでいるため、想像以上の結果を目の当たりにするということもあり得るだろう。
ここから進められるタフなプランの中で、強敵との連戦を経験していくことによって井上尚弥が更なる進化を遂げることになれば、本当に誰の手にも届かない高みへと到達することになるだろう。
もしかしたら我々が“モンスター”の本当の力を知るのは「これから」ということになってくるのかもしれない。