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[PFL]ヘナン・フェレイラが元UFC王者フランシス・ガヌーの首を獲りにいく

サイズがものを言うヘビー級で、身長203cm・リーチ216cmという大きな武器を持っているヘナン・フェレイラが元UFCヘビー級王者のフランシス・ガヌーと対戦する。

ガヌーと言えば、あの強力なパンチ力。


ミオシッチに強力な打撃をヒットさせるガヌー

©︎Getty Images

当たればタダでは済まない物凄い破壊力を持った一発を放つことが出来るガヌーの打撃は対戦相手に並々ならぬ警戒心を抱かせることになる。

加えてガヌーはミオシッチに敗戦した後、グラップリング面の対応能力を強化し、組みの展開でも強さを発揮できる幅の広さを身につけている。

そんなガヌーだが、直近はボクシングに力を入れていたこともあってMMAからは少し距離が出来ていた上に、タイソン・フューリーとの一戦では箔が付いたものの敗戦、そしてアンソニー・ジョシュアとの対戦では見事にやられてしまった。


アンソニー・ジョシュアとのボクシング戦でKO負けを喫する

引用元:Fight News.com / Photo: Mark Robinson/Matchroom Boxing

MMAと関係のないところではあるが、試合で2連敗してしまったガヌーには輝きを損なわせる流れがこびりついてしまったのはではないかという懸念がある。

ヴォルカノフスキーが主戦場から外れてマカチェフと戦い敗戦し、勢いを失ったことでトプリアに圧倒されてしまったように、ボクシングで勝者の勢いを失ったガヌーはその影響をMMAにも持ち込んでしまうのではないだろうか。

そんなタイミングで対戦相手として現れたのが、ブラジルの巨人ヘナン・フェレイラである。


ベイダーを秒殺したフェレイラ

©︎PFL

Bellatorとの対抗戦でベイダーをTKOで倒し、スーパーベルトを獲得したフェレイラは、ヘビー級という階級でサイズとリーチで優れる大きな体格を持ち、距離を確保しながらシャープでパワーのある攻撃を打つことができる強力なファイターだ。

仮にガヌーが総合力で勝負せず、自信のある打撃で真っ向勝負を挑んでしまうとなると、かなり厳しい内容になってくるかもしれない。

MMAで網羅的な攻めを展開することで、スタンドで有利性を確保するであろうフェレイラの「距離」を崩していくことが出来れば、ガヌーの武器は脅威となってフェレイラを追い詰めていく可能性が高まるのではないかと感じる。

ただフェレイラの長い手足を活かした柔術スキルも厄介なので、いずれにせよハードな戦いになっていくことが予想される。

問題はMMAの戦いから長いこと離れているガヌーが、しっかりとパフォーマンスを発揮していくことが出来るのかということだ。

距離感やスピード、そしてスタミナ管理などケージからしばらく離れていたガヌーの試合勘がどれほど鈍っているのか、それによって勝負の流れも大きく変わってくると思うので、その点も試合の結果を分ける一つのポイントになってくると思われる。

UFCから離脱した後もガヌーは健在なのか、一線で活躍し結果も収めたフェレイラは元UFC王者を退けるのか。


©︎PFL

個人的にはフェレイラが有利に試合を進め、勝利を収める可能性の方が高いのではないかと感じている。

そんな気になる頂上決戦の行方は10月19日(現地時間)に明らかになる。

PFLスーパーファイトチャンピオンベルトを手にするのは果たしてどちらか、世界の注目を集めるビッグマッチの幕開けがもうすぐそこまで来ている。


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