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[Bellator] パトリシオ・ピットブル、3階級制覇ならず

Bellatorのフェザー級王者パトリシオ・ピットブルが1階級下のバンタム級のタイトルに挑戦した。

バンタム級タイトルマッチ
○(C)セルジオ・ペティスVS.●パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ
判定3-0 セルジオ・ペティスが王座防衛!

かつてライト級とフェザー級の2階級を制覇していたピットブルは3階級制覇を目指してバンタム級のタイトルへ挑戦したが、ピットブルはその強さをバンタム級にまで持ち込むことは出来なかった。

戦前から減量に伴うパフォーマンスの変化を不安視されていたピットブルであったが、それが正に的中する結果となってしまったようだ。

階級にアジャストすることが出来れば階級上のピットブルを有利とする見方のほうが強く、減量の時点では仕上がった姿を見せていたので、3階級制覇が間近に迫っているようにも思えたが適正階級の壁を超えることは出来ず、パフォーマンスの劣化は免れなかった。

王座防衛に成功したセルジオ・ペティスはこれでフアン・アーチュレッタ、堀口恭司、そしてパトリシオ・ピットブルを下し3連勝を記録。

錚々たる面々を相手に積み上げた3連勝は数字以上に大きな説得力をもたらしているように感じる。

これでバンタム級の注目はGP優勝のパトリック・ミックスへと戻り、ペティスとのタイトルマッチという順当な流れへと帰っていくことになるだろう。

サイズの大きさと総合力の高さを見せながらGP制覇という結果を手にしたミックスを相手に小柄なペティスは王座を守ることが出来るのだろうか。

ここで防衛に成功したならばBellatorのバンタム級は文句なくペティスの階級となることだろう。

一方のピットブルは今回圧倒的有利の声のもと、1階級下のバンタム級チャンピオンに挑戦したが、悪い意味で予想を裏切る大差の判定負けとなってしまった。

この敗戦は今後にも影響することになるかもしれない。

イージーとの見方もあったフェザー級王者ピットブルのバンタム級挑戦はまさかの完敗という結果に終わり、MMAで階級幅を持つことが如何に難しいのかというところがよく示されるような内容となった。

ライト級を退き、バンタム級獲得に失敗したパトリシオ・ピットブルは適正階級となるフェザー級で改めて自身の力を示し、そのベルトの輝きを今一度証明する必要があるだろう。

従って次戦で彼がこれまでに見せて来たような圧倒的な実力を示した上で、パトリシオ・ピットブルという存在が如何なるものなのかということを、再び知らしめる事が出来るのかどうかという所に今後の注目が向けられる。

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