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明日は待ちに待った井上尚弥の防衛戦
スーパーバンタム級4団体統一王者である井上尚弥と挑戦者キム・イェジュンによるタイトルマッチがついに明日開催される。
前日軽量を両者ともにパスし、団体からの特別許可によって4団体統一戦としても認められることになったこの一戦は、正式にタイトルマッチとして実施されることになる。
延期と負傷辞退で状況がコロコロと変わることになった今回の防衛戦は、最終的に代役の挑戦者が出場することで決着することになったが、このイレギュラーの中でも井上尚弥の集中が乱れることはなく、いつも通り素晴らしい仕上がりで軽量に臨んでいた。
今回の防衛戦も対戦相手の変更によって、TJ・ドヘニー戦と同様に勝負論のあまりない組み合わせとなってしまったが、実力差が開き過ぎると実力のある方がリズムを乱されてしまうこともあるので、油断は出来ない。
このようなイレギュラーが発生した時は、まさかの事態が起こりやすくなっていたりもするので、観ている側も頭の片隅に油断できない想いがあるのではないだろうか。
しかしそんな想いを他所に王者・井上は変わらぬクオリティでやるべき仕事をしっかりとこなしていくのだろうと思う。
何か大きなアクシデントがない限り、早い段階で決着を迎える可能性も十分にあり得るので、立ち上がりから目が離せない。
キム・イェジュンには他の挑戦者のように亀になるのではなく、打ち合いに臨んで試合に熱をもたらすような展開を生み出して欲しいと感じる。
対戦相手に激しさと積極性があればある程、井上尚弥の「進化と脅威」が強調され、改めてその実力の高さを世界に知らしめていくことになるはずだ。
アクシデントによる変則的な流れの果てに組まれたこのタイトルマッチは王者にとって、そして挑戦者にとってどんな意味をもたらすことになるのか、井上尚弥という伝説の最終章に刻まれることになる「この貴重な一戦」に注目が向けられる。