[MMA] UFCファイトナイトとランカー戦
本日行われたUFC Fight Nightでバンタム級のランカー戦が行われた。
当初はウマル・ヌルマゴメドフが王座戦へと駒を進められるかどうかという期待の掛かった一戦がメインイベントとして行われる予定ではあったが、ウマル・ヌルマゴメドフの欠場によってメインイベントはサンドヘイゲンVS.フォントに変更された。
バンタム級4位のサンドヘイゲンにとって今回の試合は王座への挑戦を狙うために落とせない一戦となっていた。
結果はサンドヘイゲンがフォントをグラウンドで漬け込んでの完封勝利。
タックル・テイクダウンスキル・トップコントロールで大きな差をみせたコーリー・サンドヘイゲンが7位のロブ・フォントをしっかり下して4位の座をキープすることに成功している。
ただバンタム級3位以上の選手の対戦となるとサンドヘイゲンのスキルとパワーが及ばなくなるイメージがあるので、実力を改めて証明するためにもサンドヘイゲンは次の戦いを乗り越えることがとても重要になって来そうだ。
平良達郎、遂にランカー戦を迎える
日本の平良達郎が遂にランカー戦を行うことになった。
対戦相手はキャリアの豊富なフライ級15位のダビッド・ドボジャーク。
現在3連敗中と勝ち星から遠のいている状況ではあるが、それまではUFC3連勝を記録していた。
4連勝の勢いのままにランカーを飲み込むことは出来るのか。
RIZINで活躍したマネル・ケイプや上位ランカーのマテウス・ニコラウはこのドボジャークをクリアしている。
ファイターは常に勝利を求められる状況にあるけれど、平良達郎にとってこのランカー戦はUFCにおける新章の開幕のような特別な意味合いを持つ、より重要な戦いとなってくるはずだ。
これまでに稼いだ勝ち星でランカー戦まで辿り着き、ランカーの仲間入りを目指すランカー戦を迎える。
その戦いに勝利しランカーとなることができれば、それ以降の勝ちは着実にベルトまでの距離を縮めるものになる。
これまではDWCSからUFC入りを果たしたような勢いのある選手と対峙することが多かったが、ここからはキャリアに厚みのあるベテランや、スキルセットのレベルとMMAのクオリティーが高いハイレベルな選手を相手にすることになる。
正にUFCレベルと呼べるようなファイターが数多く待ち構えているゾーンに入るのだ。
そこでも平良達郎のグラップリングスキルや極め力は通用するとは思うが、上を目指すためには打撃の面でも脅威を与えられるようになる必要がある。
かつて堀口恭司が駆け上がったランキングの階段を平良達郎はどのようにして超えていくのか。
まずは予定されている次戦のドボジャークをきっちりとクリアして、ランカーたちへの宣戦布告となるような勝利が見られることを願いたい。