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[NBA]約10戦を終えた時点の順位と雑感
イースタンカンファレンス
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15位から4位までのチームが負け越している中で、突出した能力を見せているのが開幕負け無しのクリーブランド・キャバリアーズ。
セルティックスの10-3も首位に立っていておかしくない好戦績だが、それをも凌ぐキャブズの13連勝は最盛期のウォリアーズを彷彿とさせる勢いだ。
そして下位のチームの中で目立つのはバックスと76ersの低迷。
ジョエル・エンビードとポール・ジョージの出場が安定せず、本来発揮されるべきチームパワーが足りない状況が続いている76ersは、エースであるエンビードのコンディションを最優先と考えているようだが、ここまで負けを重ねた状態からプレーオフまでに巻き返しを図っていくことは出来るのか。
一方のバックスは現在12位と厳しいポジションに位置しているが、ピストンズに競り勝ったことで2連勝を記録し復調の兆しが見え始めている。
そういう意味では76ersよりもポジティブな要素が多く、何よりもエースとなるヤニス・アデトクンボがしっかりと役割を全うしているので、状況が安定すればいつでも脅威的なチームへと変貌を遂げる可能性を秘めている。
それでも上位チームとの間に出来た差はかなり大きなものなので、それをどこまで埋めていくことが出来るのか。
シーズン序盤ですでに圧倒的なチームバランスを見せているキャバリアーズがどこまでその連勝記録を伸ばしていくのかということと合わせて注目が向けられる。
ウェスタンカンファレンス
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相変わらず競争の激しいウェスタンカンファレンスは順位間ごとのゲーム差が小さいので、一回の勝ち負けが順位に大きな影響を及ぼす状況となっている。
ウエストは1〜3位までがほぼ同立で、チームの仕上がりを見せるサンダーが僅かにリードしている状況。
メンバーが揃っていながらも昨シーズンはプレーオフ・ファーストラウンド敗退に終わったサンズも今シーズンは安定感を見せ、現在2位に付けている。
その中でも驚異的なのが3位のウォリアーズだ。
昨シーズンはプレーオフに出場することも出来ずにシーズンを終えているが、今シーズンはかつての力強さを取り戻した印象で、4勝をもぎ取ることが難しいチームの雰囲気を纏っていると感じる。
昨シーズンの経験を経て、不完全だった要素がチームに馴染み、良い意味で方向性が固まったウォリアーズは強力な推進力を取り戻し、カリーを始めにすっかり自信を取り戻した。
こうなったウォリアーズは非常に危険な存在となる。
現在、連勝中のナゲッツが先頭集団を猛追しているが、軸となる選手に怪我などのアクシンデントが無ければ、セルティックスやサンダーにも勝利しているウォリアーズが首位を走り、リードしていくという可能性は十分に考えられる状況。
ただウエストの場合、下位のチームでも跳ねれば上位に食い込んで来るということが平気で起こるので、いつ状況が変わってもおかしくない環境ではある。
クリッパーズやマブスといった力のあるチームが10位・12位に位置していることを考えると、これからの順位変動がさらに活発化してくる可能性は高いのではないかと思う。
シーズンはまだまだ序盤、イースト・ウエストともに今後に期待が向けられる。
直近の注目はキャブズがどこまで連勝を伸ばすのか、もしくは彼らを最初に倒すのはどのチームのになるのかというところ。
可能性として一番高いのは11月20日にキャブズとぶつかるセルティックスになるのではないかと思う。