[UFN223] 佐藤天、連敗脱出ならず。
●佐藤天VS.○テンバ・ゴリンボ 判定3-0
佐藤天が臨んだ正念場の一戦は望んだ結果には至らなかった。
スクランブルやリーチを活かした打撃と組み展開に対応することが出来なかった佐藤は終始ゴリンボにコントロールされてしまう。
スタートはゴリンボのしつこいタックルを受けながらもテイクダウンされることなくディフェンスしながら、足を使って逆にゴリンボを寝かせることに成功していたが、その先が良くなかった。
トップポジションを維持出来なかった上に、スクランブルを仕掛けられると簡単にバックを許してしまい、四の字ロックを作られグランドコントロールされるという致命的な展開に陥った。
組みの攻防で上手を取れなさそうな佐藤の勝機はスタンドの展開に託されることになるわけだが、リーチのある相手の打撃の距離に対応出来ず佐藤は逆に大きな一発をもらってしまう。
1・2ラウンドを落とした佐藤は、スタミナが落ちる3ラウンドで勝負を仕掛けなくては行けなかったのだが、佐藤自身の消耗も大きくゴリンボに対して有効な攻撃は行えなかった。
終始ゴリンボの展開で進められてしまった佐藤はこれでUFC4連敗。
しかも力強さを感じられるような場面もなく完封されての4連敗。
ウェルター級で戦う貴重な日本人選手の一人なので残念ではあるが、UFCでのキャリアにこれ以上先はないかもしれない。
そうなった場合、この後が託されるのは木下憂朔になるだろうと思うので、次戦ではデビュー戦の負けを晴らすような勝利を掴むことを期待したい。