
マイケル・ペイジ、UFC2勝目となるか
UFCファイトナイト・サウジアラビア大会でセミメインを務めるペイジはミドル級で参戦し、強力なストライカーであるランキング14位のシャラ・マゴメドフと対戦する。
ギャリーの次はマゴメドフといった具合で強敵との対戦が続くペイジだが、彼がBellatorのスター選手だったということを考えると、これは必然的な流れとも言えるのかもしれない。
素早い飛び込みと当て感の良さでいくつもの衝撃的なKOを生み出してきたペイジはUFCでもその打撃能力の高さを披露している。
前回のギャリー戦でも威力のある攻撃を見せており、一発の危険度だったらギャリーを上回っていたように見えた。
なのでペイジはストライキングで効かせるチャンスを自ら作っていくことが出来る強みを持っていると言えるが、シンプルなファイトスタイルであるが故に強さと脆さを併せ持っているところがあるので、脆さを指摘されると厳しくなってしまうのではないかと思われる。
シャラ・マゴメドフは恐らくそこを狙っていくことが出来る。
強敵、シャラ・マゴメドフ
ペイジのストライキングに臆することなく向かっていくと思われるマゴメドフは、カウンターを合わせるタイミングや的確な攻撃方法を見出すことでペイジの脅威を逆に利用することが出来るのではないかと思う。
もしかしたらこれまでペイジが見せて来た華麗なKOをマゴメドフに決められてしまうことになるかもしれない。
時間が掛かれば掛かるほどマゴメドフの情報収集は進んでいくことになると思うので、ペイジはまだマゴメドフが自分の打撃に慣れていない内にダメージを与えていく必要があると思われる。
またそのタイミングが一番のチャンスになってくるのではないかと思う。
お互いにグラップリングの展開を弱点としているため、その展開を作っていくことはないと思われるが、加えてペイジはカーフキックに対する不安があるので、どちらにせよ試合を長引かせることは不利に繋がっていくと考えられる。
変則的かつスピーディな攻撃展開でリードを握れている間がペイジの時間になると思うので、マゴメドフにターンが渡る前に勝負を決めたいところ。
もしくはそれに相当する状況を作っていくことが重要となってくるのではないだろうか。
戦いの中で常に効果的な一手を狙い続けるマゴメドフの攻撃を掻い潜りながらリードを保持していくのはかなり難しい作業になってくると思うが、そこをいなしてペイジが自分の流れにマゴメドフを引き込むことが出来れば、かなり良い形で3Rを過ごしていくことが可能になるのではないかと思われる。
マゴメドフに流れが傾いてしまうと戻すのが難しくなってしまうと思うので、主導権を渡さない動きもペイジの勝利には必須な要素となってくるのかもしれない。
37歳と年齢的にも厳しくなってきたペイジだが、Bellatorで見せていたあの輝きを再びここで見せることが出来るのか。
メインイベントに引き続き注目の一戦となる。