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PFLがBellatorの買収を正式発表
PFL+Bellator
兼ねてから噂されていたBellatorの買収が正式に発表されることになり、大きな格闘技団体が合併する運びとなった。
これで世界トップ25選手の30%を占めるようになったPFLは多くの優秀なファイターを在籍させることになり、UFCに肩を並べるレベルで巨大化した。
買収されたBellatorも2年間は存続する見通しとなっており、今後開催される大会はメイン・セミメインにタイトルマッチを据えるものになっていく予定だという。
シーズン制のリーグ形式とワンマッチを採用しているPFLだが、買収したBellatorのスタイルは残しつつ再構築することで、上記のような要素を盛り込んだチャンピオンシップを世界各地で開催していく「インターナショナル・チャンピオンシリーズ」が立ち上げられることになった。
また、PFL・Bellator両団体の垣根がなくなったことで所属している選手はどちらの形式の大会にも出場することが可能となり、リーグを制するかベルトを狙うのか、そのどちらかを選手が選択できるようになる。
規模が大きくなり選手層が厚くなったことで単純に競争率が高まり、チャンピオンという立場の価値がより一層高まることになった。
そういった意味でも今後のPFLはより魅力的になっていくことが考えられる。
つい最近ガヌーVS.フューリーで世界的な注目を集めたばかりだが、そういったインパクトのあるワンマッチに加えて、他のスポーツの形式に則ったリーグ制、そしてさらにそこにBellatorのチャンピオンシップが加わり、格闘技の楽しみ方という意味でも多岐に渡るようになった。
チャンピオンVS.チャンピオン
それだけでも十分魅力的なのだが、PFLはBellatorを買収したことで実現することが出来るようになった最大の魅力を躊躇なく打ち出している。
それがチャンピオンVS.チャンピオン。
PFLのチャンピオンとBellatorのチャンピオンが直接対決するメガイベントを来年の2024年に開催することを予定しているという。
そうなると必然的に各階級で2団体統一王者が誕生することになるわけなので、それを経て生まれた統一王者はUFCのチャンピオンにも引けを取らないという評価を受けるようになってもおかしくない。
ただその一方で、かつてBellatorでベルトを巻いた選手がUFCに移籍した後にランキング上位ながらそこで足踏みしている様子を鑑みると、UFCの競争率が相当なものであるということも分かるので、合併しても尚そうそう簡単にUFC以上を語ることは出来ないというところもあるだろう。
いずれにせよ今回の合併によってPFLが世界の格闘技シーンを大きく盛り上げていくことが出来るようになるのは確かだ。
現にこれから予定されているイベントは、その概要を聞いただけでワクワクしてしまうくらいの豪華さを見せている。
間違いなく世界の格闘技ファンはこれからのPFLのイベントに大きな注目向けていくことになるだろう。
興行が大きな収益を生み、マネーが潤えば良質な選手が集まるようになって団体はより成長していく。
これまで世界のトップを独走していたUFCのステージに巨大な新星が参入したことで、世界の格闘技シーンはこれまで以上の盛り上がりを見せていくことになるだろう。
この大きな変化が生み出していくであろう新たな魅力を楽しみにしていきたい。