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[Bellator]ウスマンがシャブリーとの一戦を制して、王座の防衛に成功!

Bellatorライト級のタイトルマッチが行われ、王者であるウスマン・ヌルマゴメドフがアレクサンドル・シャブリーの挑戦を受け、そのベルトをかけて戦った。

ライト級
(C)ウスマン・ヌルマゴメドフVS.(1)アレクサンドル・シャブリー
※ウスマンの5R判定勝ちで王座防衛に成功


©︎Getty Images / Getty Images Sport l Cooper Neill

非常に多彩な立ち回りで相手を翻弄し、攻略するための的を絞らせなかった王者ウスマンはシャブリーの強力な打撃を捌きながら有効な攻撃をヒットさせることでポイントの確保に成功し、5Rの判定勝ちを収めて王座を防衛することに成功した。

ウスマンは長い射程のある攻撃を活かして、中へと入っていきたいシャブリーの進撃を牽制し、徐々にシャブリーの手数を減らしていくと、自身の頭を相手攻撃の範囲外へと逸らしながら長い攻撃を繰り出し流れを掴んでいく。

また、コントロールが長く続いたわけではないがウスマンは要所でテイクダウンも奪っており、相手の攻撃を捌きながら効果的なオフェンスを行っていた印象も残す。

一方の挑戦者シャブリーは3Rまではどちらに転ぶか分からないような、可能性を感じさせる動きを見せていたが、4・5Rは攻撃の展開が乏しくなり手数がとても少なくなってしまった。

インローなど良い打撃をウスマンに放っていたように見えたので、崩すための攻撃手段を試みる価値はあったと思うが、ウスマンの防衛圏を突破することが出来ず、最後はプレッシャーを掛けるに留まってしまったのは少し残念に感じた。

今回のタイトルマッチは高い割合でウスマンが距離を作っていた内容になっていたと思うので、この「様々な局面で効果的な対処ができる」王者ウスマンを崩していくには、この距離を自分のものに出来る挑戦者が必要となってくるだろう。

現在のランキングでそれが期待出来るファイターが誰なのかは分からないが、AJ・マッキーが王者に挑戦した場合、どうなるのかという点は非常に興味があるところ。

ただ今のところBellatorのライト級の王座が移動するようなイメージは湧いてこない。

この力量の王者に対抗できるファイターは誰なのか、今後の防衛戦にも注目が向けられる。

そして王者は試合後、マイクでAJをコールした。

#ドバイ #Bellator

菊入正行、ハーマン・テラドをTKOで下して2連勝!


パウンドをまとめる菊入正行


©︎Getty Images / Getty Images Sport l Cooper Neill

Bellator2連勝を目指した菊入正行の挑戦は劇的な形で実ることとなった。

1R目から菊入は自身の間合いから蹴りを放ちリズムを作っていこうとするが、飛び込んで振ってくるテラドの強打に反応できず、度々打撃を良い形でヒットされる場面が見られ、印象の良くない展開を相手に作られる流れがあった。

テイクダウンなどを仕掛けられる場面もあり、テラドは流れを一気に自分のものにしようと攻勢に出ようとするが、そこは菊入が対処して好きなようにはさせなかった。

そんな攻防の中で継続して繰り出されていたのが菊入の三日月蹴りなどを含めた蹴りによる攻撃である。

筋骨隆々の分厚い肉体を持ったテラドにもそのダメージは蓄積していたようで2R以降ボディが効いていることを示すような動きを見せるようになった。


分厚い肉体を持つハーマン・テラド

©︎Getty Images / Getty Images Sport l Cooper Neill

そしてテラドのスタミナが削られスピードや出力が低下した3R目にその瞬間はやって来た。

3Rに攻勢を強める菊入だったが、判定を考えるともう一押し欲しいという場面で、スタンド勝負から組みに切り替えてきたテラドがタックルを仕掛けてくる。

しかし、それに反応した菊入はそのタックルをしっかりと切る。

そして四つ組みの状態に戻した菊入はケージ際で体を入れ替えると離れ際にガラ空きとなったテラドの右ボディへミドルキックを打ち込んだ。

するとテラドは苦悶の表情を見せ、声を上げながらマットへと倒れ込む。

すかさず菊入がそこに追撃を加えるとレフェリーが割って入り、パウンドアウトでTKO勝利を獲得する結果となった。

打撃も強力でBJJの技術にも長けたタフな対戦相手に苦戦しながらも見事にTKOで仕留めた菊入はこれでBellator2連勝。

ここから菊入はBellatorのウェルター級でどこまで勝ち星を積み上げていくことが出来るのか、日本人の活躍が難しい階級で海外選手を相手にしながら活躍していく姿を今後見てみたいと感じる。

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