![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112198758/rectangle_large_type_2_55c90a3c155a00dfd81b0b5ef9aacc21.jpeg?width=1200)
[超RIZIN2&Bellator] 注目カードの予想結果
朝倉未来VS.ヴガール・ケラモフ
予想:朝倉未来の勝利
結果:ヴガール・ケラモフの1R一本勝ち
戦前は朝倉未来が腰の強さを活かしてタックルを処理しながらテイクダウンディフェンスすることでスタンド勝負へと持ち込み、荒い打撃にカウンターを合わせて試合を優位に運んでいくと思っていた。
しかし結果はケラモフの圧勝。
朝倉未来が自分の良さを活かす前にケラモフが物凄い勢いで蹂躙していった。
多くの人達の見立て通り、やはりケラモフのレベルは段違いだったようだ。
短いラウンドの中でも舐めるなと言わんばかりのパフォーマンスで朝倉未来を圧倒し、最終的にタップを奪った。
蹴り足を逃さず一瞬のチャンスを確実に拾い、自分の強い形に入ったら逃すことなく確実にフィニッシュへと持っていく、そのケラモフの技術と集中力は紛れもなくワールドクラスだった。
寝かせて嫌がった相手が逃げようとしたところでバックを奪い、体を密着させてプレッシャーをかけながら腕を巻いてチョークを極めるケラモフの動きは、かつてのハビブ・ヌルマゴメドフが得意としていたフィニッシュの形によく似ている。
フィニッシュまでの形が明確にあるということが大きな強みになることを再認識する内容にもなっていた。
これでケラモフは悲願のベルトを手にしてフェザー級のトップに立った。
文句なくRIZINのフェザー級を統べる存在となったケラモフは海外の選手でも中々倒すことは出来ないのではないかと思う。
アゼルバイジャンから日本へと何度も赴いて試合をこなし勝利を重ねてやっと辿り着いたフェザー級の王座。
異国の地で自分の力を証明し続けてきたヴガール・ケラモフに大きなリスペクトと拍手を送りたい。
素晴らしい試合をありがとう。
パトリッキー・ピットブル・フレイレVS.ホベルト・サトシ・ソウザ
予想:ホベルト・サトシ・ソウザの勝利
結果:パトリッキー・ピットブル・フレイレのTKO勝利
緊急参戦したことによるコンディンションへの影響がどのくらいのものだったのかは分からないが、試合内容はサトシの強みを潰したパトリッキーの完勝だった。
パトリッキーはサトシの柔術スキルを警戒し、スタンドでも大きく踏み込む場面はあまり見られず、組み付かれない距離を保ちながら常にプレッシャーを掛け続けていた。
そうなるとサトシがタックルを仕掛けたところでパトリッキーの後ろには広いスペースがあるため、その仕掛けを潰すことが出来てしまう。
サトシが自分の展開を作るためには打撃で仕掛けて距離を潰す必要があった。
グラップリング能力を活かすためのストライキング能力が足りないが故に、パトリッキーを得意な展開に引き込むことが出来なかった印象。
サトシが前に出てケージ側にパトリッキーを寄せることが出来ればタックルから得意な展開に入ることが出来たのだろうと思う。
しかし、パトリッキーの打撃力を警戒すると中々そうもいかず、打撃で漬けられた結果、カーフを効かされてしまいTKOとなってしまった。
ただサトシに組んでからの粘り強さがあまり感じられなかったところを見ると、やはり本調子ではなかったのだろうと思う。
しかし、万全の状態で再戦したとしても今回の構図を崩せる一手をサトシが講じることが出来なければ、結果を変えることは難しいだろう。
強みを活かすためのアプローチや戦術の部分でパトリッキー陣営が上手を取った試合だったように感じた。
堀口恭司VS.神龍誠
ノーコンテスト
アクシンデントで試合はノーコンテストとなった。再戦を待ちたい。大晦日あたりに対戦が見られたらいいなと思う。
フアン・アーチュレッタVS.扇久保博正
予想:アーチュレッタの勝利
結果:アーチュレッタの判定勝利(3-0)
フライ級に階級を戻した扇久保がバンタム級で改めて試合をすることになった上に、緊急参戦となったことを考えると今回の一戦、扇久保はアーチュレッタを相手に善戦したと言えるのではないだろうか。
フレームの違いとレスリング技術の差が大きく響いた戦いだったが、打撃という部分ではやり合えていたように見えた。
3R目でも四つ組の勝負が出来ていたら結果は分からなかったじゃないかと思う。
ただ良い形で組まれてしまうとコントロールされた状態から抜け出せていなかったので、そこを対応することが出来ない限りアーチュレッタから勝利を奪うのは難しいだろうと思う。
最終的に塩漬けにしてしまえるとなると、多少打撃が出来てもそこまで脅威にはなり得ない。
戦前は組みの展開であれば扇久保がアーチュレッタを泥試合に引き込むことができるのではないかと思っていたが、アーチュレッタは一番重要な立ち上がりの部分で扇久保をきっちりと寝かして自分の流れを作っていた。
そこで先手を取られてしまい、少し差が出来てしまったので泥試合に引き込む流れにも出来ず、結果的に海外選手の戦い上手なところを改めて知らしめられる内容となってしまった。
マゴメド・マゴメドフVS.ダニー・サバテーロ
予想:マゴメドフの勝利
結果:マゴメドフの一本勝ち
大注目のバンタム級強豪ファイター同士の一戦。
タックルに入ったら磁石のようにくっ付いて離れない粘り強いレスリングを行うサバテーロの攻撃に対して徐々にマゴメドフが対応していくのではないかという予想をしていたが、結果的にマゴメドフはサバテーロのレスリングに飲まれず的確な反撃を行い、対応してみせた。
サバテーロはレスリング地獄で対戦相手を苦しませて来たが、ピョートル・ヤンとやりうことが出来るマゴメドフはそれだけで手詰まりになることはなかった。
サバテーロのタックルに対応し始めるようになったマゴメドフは打撃で反撃しながらカウンターのタックルも切るようになる。
それでもその攻め方を貫くサバテーロの動きを読んだマゴメドフはカウンターでギロチンを合わせて締め上げると、そこから逃すこともなくしっかりとフィニッシュして一本勝ちを収めた。
負けが続いていたマゴメドフではあったが、今回大きな勝利を掴んだことで改めてその実力を知らしめることに成功した。