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[UFC290] 激闘だらけの大会②
圧倒的なフェザーの王、アレキサンダー・ボルカノフスキー
暫定王者のヤイール・ロドリゲスの挑戦を受けたフェザー級王者のアレキサンダー・ボルカノフスキーは圧倒的な内容で王座を防衛した。
○(C)アレキサンダー・ボルカノフスキーVS.●(IC)ヤイール・ロドリゲス
3ラウンドTKO勝利でボルカノフスキーが王座防衛!
リーチの違いから中々距離を掴めず、ローキックも当たらないような状態だったボルカノフスキーはロドリゲスの遠間からの蹴りや飛び込みからのコンビネーションを被弾してスタンドではリズムを掴めずにいた。
しかし組みつくと、そのパワーでテイクダウンまで持ち込み上から肘やパウンドを落としてロドリゲスを削っていった。
手数だけで言えばロドリゲスの方が多かったように見えたけれど、グラウンドでコントロールしながら強烈な打撃を打ち込んだボルカノフスキーはポイントで差をつけることに成功しており、圧倒的に優勢だった。
またロドリゲスの良い打撃が一度入ってからはボルカノフスキーにもスイッチが入ったようで、スタンドでもグイグイ距離を詰めて自身の打撃が届く距離まで入り込み始めていた。
ロドリゲスの打撃はボルカノフスキーを削るに至らない上に、グラウンドになると上からの強烈なプレッシャーが襲い掛かる。
この状況で距離まで潰されてしまうとロドリゲスには成す術が無く、封じて来たボルカノフスキーの打撃を被弾してしまう。
そこからは早かった。
パウンドでダメージが蓄積していたロドリゲスはボルカノフスキーの打撃で倒れ、そのままパウンドアウトで幕を閉じた。
数々のフィニッシュを見せてきたロドリゲスを以ってしてもボルカノフスキーには遠く及ばない、そんな試合となった今回のタイトルマッチはボルカノフスキーを絶対王者・階級の支配者へと押し上げていく結果となった。
次にフェザー級無敗のボルカノフスキーに挑戦するのは誰か。
見てみたいのはイリア・トプリアとモフサル・エフロエフ、無敗ファイターの挑戦。
この二人がボルカノフスキーとぶつかったらどうなるのか、そこには非常に興味がある。
ライト級の試合でマカチェフに黒星を付けられたボルカノフスキーは、ファイトスタイルの近いエフロエフを攻略することが出来るのか。
ストライキングでエメットを圧倒したトプリアとボルカノフスキーはどういったスタンド勝負をするのか。
現在のトップランカーは軒並みボルカノフスキーに倒されてしまったので、これから上がってくるファイターたちの挑戦に期待したい。