見出し画像

目玉を失ったUFC311

UFC311のメインイベントに出場する予定だったアルマン・ツァルキヤンが背中の痛みを理由に試合をキャンセルする事態となり、今大会の目玉となっていた期待のライト級タイトルマッチはカードの変更を余儀なくされた。

直前の変更に代役として応えたのは、今回のナンバーシリーズにも出場が決まっていたヘナート・モイカノ。

モイカノがタイトルマッチに代役出場することになった為、それに伴い元々行われる予定だったベニール・ダリウシュVS.ヘナート・モイカノの試合もキャンセルされることになった。

タイトルマッチの辞退は以前から練習と調整で長い時間を掛けて、この試合のための準備を行なってきたツァルキヤンが一番悔しく感じていると思うが、去年からこの一戦を楽しみにしていたファンもこの報せにはショックを受けたのではないかと思う。

王座戦が実施されるのはせめてもの救いではあるが、ランキング1位が王座に挑戦するタイトルマッチとランキング10位との戦いでは期待度が大きく異なるため、魅力はどうしても劣ってしまうことになる。

また今回のメインは実質2カードを失ったことになるので、目玉となるメインイベントだけでなくUFC311という大会自体の魅力も損なわれるような状態になっている。

見たかった試合が2試合分なくなり、一番の目玉カードの魅力が損なわれてしまったというのは、観戦する側にとってはかなり痛い。

なので、そういった残念な思いを払拭してもらうためにもモイカノの活躍には期待したい。

ただ、柔術スキル以外の部分でモイカノがマカチェフに勝っている要素はほとんど見当たらないので、恐らく自分の展開に持ち込む前に打撃で削られてしまうことになるのではないかと思う。

仮にツァルキヤンが挑戦することになっていたとしても結果は同じもの(マカチェフの勝利)になっていたと思うが、どれくらいマカチェフを追い込むことが出来たのかという部分に興味があったので、代役のモイカノがその部分をどう埋めていくのかに注目が向けられる。

このタイトルマッチはモイカノにとってかなり厳しい戦いになると思うが、何かしらの可能性を感じられるような戦いを期待したいと思う。


いいなと思ったら応援しよう!