![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105159652/rectangle_large_type_2_46d3a87634c3264d20d7d139ea1e230d.jpeg?width=1200)
[UFC] またしても不運に見舞われたマネル・ケイプ
度重なる試合のキャンセルに悩まされていたマネル・ケイプにビッグチャンスが舞い込んだのは最近の話。
しかしまたしてもケイプは不運に見舞われてしまう。
次戦の相手として組まれていた前王者のデイブソン・フィゲイレードにドクターストップがかかり試合がキャンセルされることになってしまった。
試合の決定が報道されてから程なくして発表されたフィゲイレードのドクターストップ。
もしかするとケイプサイドも薄々その可能性を感じていた節があったかもしれない。
何故ならフィゲイレードはナチュラルウェイトから大幅な減量を行なってフライ級で活躍して来たこともあり、試合のたびに身体へ大きな負担をかけて来ていた。
計量中の体調不良からウェイトを作れなかったこともある。
モレノに負けた試合の後にバンタム級への転向を示唆していたところを見ると、フライ級で試合を行うことに限界を感じていたのだろうと思う。
もっと早い段階で階級を上げる判断を下すべきだったと思うが、もしかするとバンタム級での競争に尻込みしていたところもあるのかもしれない。
フライでは圧倒的だったパワーもバンタムではトーンダウンすることになるはずだ。
しかし今回の件で明確にフライ級で試合を行うことは出来ないことが分かったので、試合を続けるなら階級を上げざる終えなくなるだろう。
先日試合を行った元2階級王者でレジェンドでもあるヘンリー・セフードのように、バンタム級でもその活躍を見せることは出来るのだろうか。
それ以上に困ったことになっているのは当然、再び肩透かしを食らってしまったケイプの方だろう。
フィゲイレードという大物をちらつかされた後ではほとんどの相手が霞んでしまうに違いない。
加えてブランドン・モレノとアレクサンドル・パントーハ、アミル・アルバジとカイ・カラ・フランスといったランキング上位陣はタイトルマッチやランカーマッチで既に予定は埋まってしまっている。
現時点でフライ級ランキング9位に位置するケイプの選択肢として、上位勢との試合機会を得られないのであれば下位にいるホープと試合を行うことで上位と争う実力証明を行うという道もあるだろう。
フライ級にはUFC最年少チャンピオン記録の更新を目論むルーキーのムハンマド・モカエフ(12位)がいる。
素晴らしい戦績を持つ彼を倒せばケイプはランキング上位のファイターと試合を行う権利があるという説得力とその価値を世界に示すことが出来るだろう。
フィゲイレード以上というのはあり得ないので、いきなりタイトルが見えてくるといったことはないかもしれないが、そこに絡んでいけるだけのタレントであることを証明することが出来るはずだ。
あまり現実的ではないカードではあるが、個人的にはモカエフVS.ケイプのランカー戦は非常に興味がある組み合わせではある。
いずれにせよ不運続きのマネル・ケイプに今後ちゃんとした試合機会が設けられることを期待したい。
ただ、ケイプ自身にも試合を行うまでのプロセスに不安がない訳ではないので、いざという時に自分自身が足枷とならないように注意することが必要なのかもしれない。