[NBA] ドレイモンド・グリーン、5試合の出場停止処分となる
レギュラーシーズンが始まってから約10戦ほどのゲームが消化されたところで複数名の退場者を出す衝突が起こった。
ウォリアーズVS.ウルブズのゲームは開始して間も無く乱闘騒ぎとなってしまった。
良くも悪くもパワフルなドレイモンド・グリーン
ウォリアーズのクレイ・トンプソンとウルブズのジェイレン・マクダニエルズが揉み合いになったところに、ルディ・ゴベアとドレイモンド・グリーンが参加したことで事態は乱闘騒ぎへと発展した。
今回ゴベアの首を絞めたグリーンは、これまでにもプールを殴りサボニスを踏みつけたりと数々の問題を起こして来ている。
彼のそのパワフルさはチームを救う長所でもある。
しかしそれは同時に短所でもあり、特に自分たちがビハインドを抱えたり上手くいっていない時はその性質が裏目に出てしまい、短絡的な行動を起こすことになってしまうことが多い。
チームを支える一つの柱がこれだけピーキーな存在だと、起爆剤にもあるが大きなブレーキにもなってしまうので、注意と冷静さが求められるクラッチタイムやプレイオフの重要なシリーズでは色々な意味で危険な存在となってしまう。
今回も仲裁役としては過剰な行動を取ってしまったグリーンには、今後5試合の出場停止処分が下されている。
4連敗と苦しい状況下にいるウォリアーズにとっては非常に困った事態ではあるが、こういったケースを幾度となく経験しているウォリアーズにはこの手の問題に対する耐性はついているところがあるのかもしれない。
勝率が良くなることはないだろうが、この状況を今後の可能性を広げるための実験期間として利用し、様々な形を試しながらこれからの糧にしていく必要がある。
その上で体制が整った後に浮上することができる最低ラインを保っておくことが求められるだろう。
乱闘から始まったゲーム
乱闘の結果、マクダニエルズとトンプソンそしてグリーンの3人が開始早々に退場することになってしまう。
ここでのレフェリーの判断には様々意見が寄せられている。
これでウォリアーズは2名、ウルブズは1名の主力をスタートから失うことになったが、ウォリアーズはエースのステフィン・カリーが欠場しているので実質3人の主力を失った状態でゲームをスタートさせることになった。
セルティックスやナゲッツといったリーグトップクラスのチームにも勝利を収めている好調のウルブズに対して、連勝から一転して連敗が続いているウォリアーズとではただでさえ勢いに差があるというのに、ウォリアーズは大幅な戦力ダウンを招いてしまう。
トンプソンとマクダニエルズがお互いに退場する痛み分けのような形であったとしてもウォリアーズにとっては非常に厳しい事態だというのに、司令塔としてチームを支えるグリーンもいなくなったウォリアーズはチームとしての土台を失ったに等しい状況になってしまった。
そんな中、ポールとサリッチに加えて若手のポジェムスキーが活躍することでウルブズとのゲームを接戦へと持ち込むことに成功したが、結果はGSW101-MIN104でウルブズが勝利を収めることになった。
連敗から抜け出せずにいるウォリアーズはショットに対する自信を失い、対戦相手にプレッシャーをかけることが出来ず、必要なショットを先に決めることを許してしまっている。
そこから来るフラストレーションが今回の乱闘に繋がったところもあるのではないだろうか。
ただ、NBAという最高峰のリーグの中で長いシーズン期間を常に良い状態で過ごすことは難しい。
その中で復調を必要とするチームや好調のチームがシーズンの中でどのように改善や維持を図っていくのかというところにも注目が向けられる。
まだ始まったばかりのレギュラーシーズン、各チームの動向がどのように変化していくのか非常に興味深い。