[UFC] アルマン・ツァルキヤン、タイトル戦線への浮上を狙う
UFCの中でも特に厳しい競争が展開されている激戦区のライト級の中でタイトル戦線に変動が生まれる可能性のあるカードが組まれている。
(8)アルマン・ツァルキヤンVS.(4)ベニール・ダリウシュ
ライト級のランキングに名を連ねる強豪たちと厳しい戦いを繰り広げ、ライト級8位の位置まで上がってきたツァルキヤン。
彼は現王者であるイスラム・マカチェフとも激闘を繰り広げた経験がある。
パワーとスピードに加えて優れたレスリング力を持つツァルキヤンはフィジカルが強く、相手を倒すのが上手い選手でもある。
一方のダリウシュは前戦で元王者のチャールズ・オリベイラに敗れるまで8連勝を記録していた強豪であり、ノーギで世界王者にもなっている組み技巧者の実力派ファイター。
王座への挑戦も見えていたダリウシュは今回の復帰戦でタイトル戦線への生き残りを掛けて戦うことになる。
経験値で勝るダリウシュは落ち着いた試合展開でガムロットを完封しているところからも、打撃でツァルキヤンからアドバンテージを奪うことが出来れば持ち前の技術で組み技を防いでリードを保持することが出来るかもしれない。
しかし、ツァルキヤンはガムロット以上の打撃と爆発力がある選手であり、グラップリングに頼らずともスタンドでゴリゴリに戦って行くことが出来る。
敗戦でKOやTKOを経験しているダリウシュと、判定での敗戦しか経験していないツァルキヤンとではダメージに対する身体の反応も異なってくると思うので、打撃勝負となった際に耐久力に不安を抱えるのはダリウシュの方になるのではないかと感じてしまう。
また前戦でオリベイラにTKO負けしていることもその耐久力に大きな影響を及ぼしていると思うので、勢いという意味でもダリウシュの方が頑張らなくてはならない要素が多いように感じる。
逆にツァルキヤンはランキング下位から時間を掛けてランクを上げて来たところがあるので、4位のダリウシュという大物はなんとしても仕留めたいところ。
ここをクリアすれば一気にランキングを駆け上がることができ、マカチェフの背中が見えてくるようになる。
果たしてツァルキヤンは強豪のダリウシュを退けてタイトル戦線へと浮上することが出来るのだろうか。
ライト級で新たなコンテンダーを期待するという意味では、タイトルを目掛けてここまで浮上してきたアルマン・ツァルキヤンがどういった結果を次の試合で示すことが出来るのかというところに大きな注目が向けられる。