[UFC280]期待のナンバーシリーズ280!
10/23(日本時間)に開催される豪華カードが組まれた期待のナンバーシリーズ「UFC280」
各階級で好カードが組まれているUFC280はメインに「チャールズ・オリベイラVSイスラム・マカチェフ」、セミメインに「アルジャメイン・スターリングVS TJ・ディラショー」という好勝負が期待できるタイトルマッチがライト級とバンタム級の二つで組まれている。
そしてもう一つバンタム級の一戦で「ピョートル・ヤン(1)VSショーン・オマリー(13)」がある。
こちらもメインカードの一つで13位が1位に挑戦する大胆な組み合わせのランカー戦だ。
他にも「べニール・ダリウシュ(L6)VSマテウス・ガムロット(L9)」など戦績を高い水準で保っているファイター同士の戦いが多く組まれている。
強者VS強者 待望のカード
前回の防衛戦でウェイトをパス出来なかったオリベイラは今回のタイトルマッチで再びベルトを手にすることが出来るのか。
UFCで11連勝を飾り、悲願のライト級のベルトを手にし、強豪ひしめくライト級のトップ所を次々に下して来たオリベイラだが、今回の戦いはその中でも最も困難且つ過酷なものになるだろう。
対戦相手はハビブ・ヌルマゴメドフに代わるダゲスタンのスター「イスラム・マカチェフ」
彼も現在10連勝中であり22-1という脅威的な勝率を誇り、高いレスリング力であらゆる選手をドミネートしてきた。
オリベイラを除いたUFCライト級で彼以上に強力な選手は今の所いないのではないかと思う。
長所の相性
そんな強力なファイターを相手取ることになったオリベイラだが、これまで通りの戦い方でいくとマカチェフの攻略は難しくなるように思える。
オリベイラはとにかくアグレッシブに前に出ていくことでペースを作りダメージを与え、自分の形を作っていく。
これはマカチェフにも有効だと思うし、その打撃面での強化がオリベイラの進化を大きく助けてきた部分がある。
しかし、オリベイラはその分相手の打撃も貰いやすく、かなりの確率で大きなダメージを負うことがある。(ただ、これまでそこからの逆転劇で会場を大いに沸かせてきた)
その時に敢えて倒れて得意なグランドに誘うことでサブミッションでのカウンターを匂わせそれをディフェンスに活かしてきた。
だが、次の試合ではそれが悪手になりえる。
まず、マカチェフにその仕掛けが通用するとは思えない。まずマカチェフの強打を被弾して無事で済むのかどうかが疑問である上に、マカチェフはグラウンドコントロールに優れ寝技の対処も非常に上手い。
恐らくその場面になったらマカチェフは進んでグランド展開に入るのではないかと思う。そしてオリベイラの反撃を下から受けながらも、上からコントロールし肘やパウンドで厳しく削りながらサブミッションを狙っていくことが予想される。
ダメージと体力で優勢を取られてしまうと試合はいよいよマカチェフの勝ちに傾いていくだろう。
マカチェフは落ち着いてスタンドを捌いて疲れたオリベイラにタックルを決め、同じようにグランドの展開を進めていけば危なげなく勝利を呼び込める。
だから、オリベイラはなるべく下にならないで正確な打撃からスタンドバックや有利な体勢での組み展開を織り混ぜ、カーフやボディなど下から削ってダメージを蓄積させていく必要があるだろう。
マカチェフはオリベイラの強みを防ぐ能力を持った選手だと思うので、オリベイラはいつも以上に丁寧な試合運びをしないと意外とあっさり持って行かれてしまうかも知れない。
激戦区のバンタム級
バンタム級のチャンピオンはアルジャメイン・スターリングだ。そのベルトは以前までのような紛いものではない。
しかし、実力で言えばピョートル・ヤンもチャンピオンと比べて遜色ない。
前回の対戦でヤンはスターリングにスプリットの判定で敗れているが僅差の内容だった。
そんなバンタム級のトップがスター株のショーン・オマリーと対戦する。
人気と勢いがあるとは言え13位と1位のランカー戦はとても大胆だ。ただそれだけUFCのバンタム級ランキングはせめぎ合っているということでもある。
とは言えヤンは2位のディラショーがスターリングに挑戦するのを尻目にしながらもこの負けられない戦いをしっかり処理して行かなければならない。
ヤンは再びタイトルマッチに漕ぎ着けるか、それともオマリーがまさかのトップコンテンダー入りを果たすのか・・・・。
そして TJ・ディラショーはスターリングを退けて長らく遠ざかっていたバンタム級の王座に返り咲くことは出来るのか・・・。
UFC280はタイトルマッチに加え、大胆なランカー戦、そして戦績の高いもの同士の対戦が沢山組まれている。
なので積み上げて来たもの・勝ち取ったもの、現在の栄冠や栄光への切符の獲得、そういったもののプラスマイナスが結果次第で大きく変わる。
だから、格闘技はいつだってそうだけれど、このナンバーシリーズは特に「RISE OR FALL」の言葉がよく似合う内容となっているのではないだろうか。
アブダビを熱くする闘いの時が待ち遠しい。
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