kitano yuri

「カクちゃんのホラ吹き日記」 決して尊敬は出来ないけれど、たくさんの学びを与えてくれる我が父の研究日記。 その他、日々のあれこれを書いてゆきます。

kitano yuri

「カクちゃんのホラ吹き日記」 決して尊敬は出来ないけれど、たくさんの学びを与えてくれる我が父の研究日記。 その他、日々のあれこれを書いてゆきます。

最近の記事

曇りときどきぷー太郎日記

中学の国語の授業で、 「性善説」と「性悪説」について各々が発表をする場があった。 その中で、学年で頭が良いと定評のある男子が「性悪説」を支持する発表をした。 もちろん、色んな意見があって良いし、異なる意見は興味深いと思う。 しかしながら、私はその男子の意見を聞いて、少しの罪悪感を感じつつ心のドアを静かに閉めてしまった。 それから数年後、チャラい金髪になった彼から、ご飯に誘われ、 「俺、酒飲んだら変なことするかも笑」とfacebookでメッセージが送られてきたとき、 何故か

    • カクちゃんのホラ吹き日記 プレゼント

      あなたはお父さんから、どんなプレゼントを貰いましたか? 私たち家族は、カクちゃんから「誕生日おめでとう」と言われたことは一度もないし、 ましてや、カクちゃん自ら選んだプレゼントを貰ったこともない。 誕生日やクリスマスプレゼントはいつも母が用意してくれていたし、 そもそも、カクちゃんが娘の欲しがっているものを知ろうとする姿は全く想像がつかない。 ある年の誕生日、 母と姉たち4人でケーキを食べていると、帰宅したカクちゃんがリビングに入ってきた。 家族揃ってケーキを食べてい

        • カクちゃんのホラ吹き日記 遺産

          「男は別名ファイルで保存、女は上書き保存」という男女の恋愛の違いを表す言葉があるが、 カクちゃんにおいては、 恋愛関係なく、すべてのことがカクちゃんにとって都合よく上書き保存される。 例えば、 カクちゃんの発言が後に間違っていることが分かると、「自分が言ったこと」から「誰かが言ったこと」に変換され、そのまま記憶に保存される。 反対に、「誰かが言ったこと」が良い結果を生むと、「自分が言ったこと」としてカクちゃんの脳内にしっかりと刻まれる。 初めは「カクちゃんが嘘をついてい

          ほじった鼻くそを食べる姉を見た祖母の一言 「千年の恋も冷めるわ」

          ほじった鼻くそを食べる姉を見た祖母の一言 「千年の恋も冷めるわ」

          カクちゃんのホラ吹き日記 スポーツマン

          カクちゃんは身なりに関して、本当に無頓着である。のびのびやヨレヨレはもちろん、趣味の駅伝ボランティアでもらったTシャツの背中部分にはカビが生えている。 物持ちが良いと言えば良いふうに聞こえるのだが、カクちゃんには「手入れをして長く使う」という気持ちは一切ない。 「物の扱い方と人との接し方がリンクしている」という話を聞いたことがあるが、それで言うと、カクちゃんはよく当てはまっていると思う。 カクちゃんが傷んだものやボロボロのものを使う理由はだだひとつ。 ケチだからである。

          カクちゃんのホラ吹き日記 スポーツマン

          私「鈍感力ってどこで売ってんのかな?」 友達「え…ドンキ…?」

          私「鈍感力ってどこで売ってんのかな?」 友達「え…ドンキ…?」

          カクちゃんのホラ吹き日記 生まれながらの研究者

          私はカクちゃんのことを父親だと思っていない。もっと言えば、人間だとも思っていない。 では、いったいカクちゃんは何なのか。 私はカクちゃんのことを「まだ世に知られていない未知の生物」だと思っている。 これまでの人生において、私は何度もカクちゃんを恨んだ。 しかしそれは、「父親」や「人間」というフィルターを通して、私がカクちゃんのことを見ていたからである。 カッコウの親鳥は自分で子育てをすることなく、托卵をする。 別種の鳥の巣に自分の卵を産みつけ、元あった卵を地面に落とす

          カクちゃんのホラ吹き日記 生まれながらの研究者

          友達のひとり言 「それは背筋ZOZOTOWNやな」

          友達のひとり言 「それは背筋ZOZOTOWNやな」

          カクちゃんは、私たち家族を大きく成長させてはくれるが、一緒に成長してくれることは一生ない。

          カクちゃんは、私たち家族を大きく成長させてはくれるが、一緒に成長してくれることは一生ない。

          カクちゃんのホラ吹き日記 お見合い

          28歳、失恋の果てに、母は祖母の友人の伝手で、ある男性とお見合いをすることになった。 決してハンサムではなかったが、純朴そうでとても良い人だったという。 周りの大人が皆、口を揃えて「この人と結婚しなさい」と言った。 しかし、 そのとき、母の頭の中である言葉が浮かんだ。 「あたしと結婚したら、この人がかわいそう。」 なぜかそう思ったらしい。 結局、母は周りの反対を押し切り、この人との縁談を断ってしまった。 一年後、母はカクちゃんとお見合いをすることなるのだが 1980

          カクちゃんのホラ吹き日記 お見合い