息子の病と...この10年④
※奇跡のパイを口にしてからも
目に見える症状改善とはなかなかいかず
毎週受診のその度に
黄色い粉薬の量は増えていった。
息子は、高校1年生の3学期を数日通学しただけにとどまり
何とか2年生にはなれたものの
学校に行ける気配などない。
担任の先生から連絡をもらい
私は何度か高校へ足を運んだ。
「数日だけでも出て来れたら...どんなでしょうか、お母さん」
真新しいブレザーとチェックのパンツ
入学式のキラキラした息子の姿を思い出す。
3年間を無事に終え
卒業する事が当たり前だ