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議論と質問への上手い回答

はじめに

ちょっと前に自分が参加した会議で、うまくまとまらなかった議論ことがあったので紹介したいと思います。
ちなみに私は取りまとめ役やファシリテーターではないです。

どんな会議だったか

社内のコミュニケーションに関する会議です。
プロジェクト活動としてリーダーから以下の説明がありました。

  • 知識力向上とコミュニケーション活性化のために社内に教養図書コーナーを作りたい。

  • 教養図書コーナーがあれば、基本を理解し、知識を深め、興味を広げ、
    購入の判断の参考になる。

  • 人が集まり、共通の話題ができるので、コミュニケーションが取れる。

  • そういう場を作って、アフターコロナの職場を変え、活性化したい。

  • そのために、どうしていけばよいか議論したい。

というものでした。
聞いたときは、話の筋は通っているかなという印象でした。
プロジェクトが達成すべき目標とか解決すべき現状の課題が無いのは気になりましたが、コミュニケーションの話なのでまあいいかなという感じです。

質疑

これに対して次のような質疑がありました。

出席者の質問:本は自分で探して買って読むべきでは?

PJリーダーの回答:若手は給料が安いので欲しいと思った本を簡単には買えない。失敗もしたくない。また、本を読むべき人が読んでいない現状がある。

問題点

このような回答はまずいと思いました。他の解決すべき重要な問題や別の課題・解決手段があるように思われてしまいます。
この回答だと、給料の安さ、本の選び方、中古本では不十分か、個人のモチベーションに問題があるのでは、など気になってきます。
案の定、そのあたりが議論になり、プロジェクトの当初の話からはどんどん離れていきました。

何が問題なのか

プロジェクトの主旨から離れた回答をしたのが大問題です。
別の問題や効果を持ち出してしまうと、別の手段を提案されてしまいます。
そしてPJの当初課題や活動などすべて見直しになってしまいます。

正しい回答

今回はプロジェクトの話なので、プロジェクトの主旨と照らし合わせて回答をすべきでした。質問者の考えでは、プロジェクトの主旨に整合しないポイントがあります。そこで反論してり、丁寧に説明すべきです。
例えば、「個人で本を買う場合は、人が集まることがないし、共通の話題もできない。素人だと買った本が的外れの場合もある。」という回答が考えられます。

まとめ

今回は会社での議論についてまとめてみました。
大事なポイントとしては、質疑では、「説明の主旨や説明の範囲内で、なるべく回答をすべき」です。
質疑で苦し紛れに別の問題や課題など挙げる場合もありますが、論点がずれて発散するリスクもありますので注意すべきです。


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