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ビジネスにおける仮説
はじめに
仮説という言葉が好きな人いますよね
偉そうに お前の仮説は何だとか聞いてくる人
「仮説思考」という本が流行った影響もあると思います
正直、私は仮説という言葉があまり好きではありません
会社に入るまであまり使わない言葉なので、仮説が何かわからない人も多いと思います
経営学や経済学でも、仮説に基づいて研究しますが、ビジネスの仮説とは少し違いもあります
そういうわけで今回は ビジネスでいう 仮説について考えてみたいと思います
ビジネスにおける仮説とは
仮設とは一体何か、以下のように考えてみるといいと思います
とりあえずの答え
結果の予想
予想される状況
推測
方針の予想
検証結果の予想
検証すべきこと
調査の結果の予想
因果関係の予想
むずかしく考える必要はありません。
例えば天気のことであれば、
「明日は雨が降るのではないか」(結果の予想)
とか
「急に風向きが変わってきたので、天気が悪くなるのではないか。」
(因果関係の予想)
仮説を立てるための下調べ
何もないところから 仮説って生まれるのかというと、難しい場合が多いと思います
業界や市場のことよく知っているのであれば仮説は出てくると思います
全く初めての分野だと何の知識もありませんので仮説は出てこないでしょう
つまり、仮説を立てるためにはある程度のことを知っていないといけないということになります
そこで、仮設立案のための調査、つまり、下調べが必要になってきます
仮説を立てることのメリット
では仮説を立てると、どんな良いことがあるでしょうか?
それは、調査や検証する対象を絞ることができるからです
仮説がない状態でビジネスについて何か調べるとしましょう
一般的には、PEST分析、3C分析、4P分析、ファイブフォース分析などをやるでしょう
しかし、これを全部やろうとすると、大変な時間がかかります
全部やったとしても、情報量が多すぎて解釈が困難になるでしょう
また、必要ではない 情報もたくさん調べてしまうことになります
そこで仮説です。
仮説あれば、調べる対象を絞り込むことができます。
仮説を立てることのメリット事例
例えば、ビジネスにおける仮説として 、「今後、A社との競争が激化する」を考えたとしましょう
このような仮説がある場合、A社について徹底的に調べれば良いことになります
もし、仮説が無ければ、 B 社 C 社など、様々な企業を調べなければいけないということになります
そして、苦労した結果、本当に調べるべきは A 社だけで良かったということにもなります
また、このような仮説を立てたのが、顧客だった場合、関心はA社だけですので、他の会社の情報は不要だったりもします
つまり、課題を絞り込むというために仮説の立案というのが重要になってきます
仮説検証のデメリット
仮説に基づいて物事を進める方法にはデメリットもあります
仮説で設定した以外のことが、課題の対象にならないということです
先の例だと、B社やC社の話です。もしかしたら、競合以前に、マーケットの縮小や政策的な動きなど、もっと別の大きな影響要因があるかもしれません。
人が知っていること、仮説を立てられる範囲はたかが知れています
多くの場合は仮説は予想していた通りという結果になることが多いでしょう
仮説を立てず、客観的に全体像を把握して検討する、そういったことも必要ではないかと思います
既に決まっている方針とのジレンマ
既にある程度の方針が決まっていて、それが正しいのかどうかを把握するために検討が行われます
その方針というのが仮説になりますので、それを否定するというのは難しいでしょう
もし 否定するような情報が出てきた場合 、この方針に反対するのかということにもなります
また、個人での検討にも該当します。自分が立てた仮説について、外れていましたと素直に認めるのは難しいことでしょう
間違っていたとしても、 何が間違っていたのか、なぜ間違ってきたのかを検証して方針を修正する取り組みも必要ではないかと思います
おわりに
ビジネスにおける仮説について、今回はまとめてみました。
効率的に物事を進めるには仮説立案や仮説検証は役に立つ方法です。
デメリットもありますが、それも理解した上で活用していきましょう。