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独身叔父と同居介護⑥

○衝撃!お風呂事件

叔父の紙パンツ生活も順調にスタートしたなか、事件は起こります。
いつもの通り18:30にお風呂に入った叔父。しかし15分くらい経った頃、お風呂のドアが開く音がし、叔父が私を呼んでいるようでした。出るには早い。何かあった?

嫌な予感がしつつ、脱衣所の扉をおそるおそる開けると、叔父がタオルで体を隠して立っていました。お風呂のドアも開いています。なんとも言えない異臭!
「クソが出た」
下品な叔父がそう言いました。家中パニックです!
「犬のクソよりマシだろう」
叔父が続けて言います。
もう怒りしかありません。チメのうんちの方がよっぽどマシです。
「クソどうにかして」
まだ叔父がおかしい事を言います。
「いやいや、トイレットペーパーと消臭袋を渡すから自分で拾ってよ!」
と私が言うと、やっと叔父は排水溝に集めたブツを消臭袋に入れはじめました。
「言ったらダメかもだけど、何日か出てなかったんでスッキリしたわ」
ブツを拾い終えた叔父が機嫌良さそうに言いました。

食事中だった私たち。食事どころではありません。
吐き気がしながら掃除開始です。
夫と一緒に手袋をはめ、次亜塩素酸で消毒です。
換気扇も最強で回し、お風呂の隅から隅まで掃除をしました。年末の大掃除か!と突っ込みたくなりました。子は吐き気により食事を残しました。夫も私ももう食べる気がしませんでした。
お風呂の途中だった叔父がその後どうしたかは覚えていません。
ものすごいトラウマになりました。
ただ、叔父はブツを自分で拾わされたのが屈辱だったようで、2度とお風呂で漏らさなくなりました。
(走って遠い叔父専用のトイレに駆け込みます)

⑦に続きます。


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