何をしてもしなくても
3月1日。高校は卒業式だ。夫は高3担任で、朝が早いため昨日は職場近くに泊まって出勤。今日は今日で夜飲み会がある関係でまた職場近くに泊まる予定だ。だが、今からいったん帰宅するとのこと。なぜ?まぁ別に良いが。
私が教員になりたいと思ったのは、英語の教育に携わりたかったからというのともう一つ、出産育児をしてもキャリアを中断せず仕事に戻ることができること、そして私の住む田舎において殊に女性が稼ぐ年収としては申し分ないことが大きかった。
しかし、地獄の教員生活に耐えて耐えて、耐え抜いた先に私はメンタル疾患になり、休職。その後退職。今は無職の妊婦。アラフォー。
働いている時、まぁ時代もあるにしろ、生徒はもちろん同じ職員や保護者、色んな人から、やれ結婚は?出産は?もう30だよ?急がなきゃ。みたいに言われまくり、いざ結婚したらしたで、『妊娠いましたら迷惑なるよな』とひしひしと感じていたし、実際妊娠して産休に入る先生を裏でめちゃくちゃ悪くいう人もたくさんいた。
女って、働くことも子どもを産むことも育てることも自分で選べる分、男より選択肢はあるんだと思う。でもその反面、世間は無責任に、『働け』『子ども産め』『結婚しろ』『家事育児しろ』『家事育児仕事すべてやれ』『働きすぎて家庭に手を抜くな』『働いてるからには責任もて』『妊娠して、体調悪くても甘えるな、働け』『子どもが熱出したくらいで休むな』『結婚したんだから仕事より家庭を優先しろ』などなど。四方八方から支離滅裂、論理の一貫性など全くないはちゃめちゃな口出し、指図、お節介を言われる。
今の私は、かつての私(学生の頃)の私が描いていた未来とはかけ離れている。仕事も家庭も子育ても、全てを手に入れたかったし、それが表面的には出来ると思われている仕事に就いた。でも現実は違った。私には無理だった。無理すぎた。
自分が掴めなかった未来を人のせい、社会のせいにしてるだけかもしれない。でも女って生きづらい。これが、ヘルジャパン?世界的にも同じなのかな。なんだか色々考えてしまった3月1日。