自分とは違う生き方/感性を持っている幼なじみ
先日、5年振りに幼稚園からの幼なじみ(男性)に会えました。
とは言っても頻繁に連絡する間柄ではなく、飲みに行こうよ、といきなり連絡がきたので、会うまでは久しぶり過ぎてソワソワしていました。
お互い社会人になって会うのは初めてで、インスタのストーリーで流れてくる情報を元に、今はこんなことしてるのかな?と予想するだけで詳しくは知りませんでした。
彼は大学4年生の頃に、日中だけお店を借り、友人と2人でお店を経営していました。
卒業後は別々となり、今は間借り営業スタイルで個人で仕事をしているそうです。
「誰かが立ち上げた会社の中で、そのルール則って働くなんて絶対に無理。性にあわない。」と言い切っていました。
反対に私は、起業や開業の仕方すら分からないし、既に誰かがやっているようなことで勝ち抜いていく才能もないし、収入も安定してなさそうなどという理由で、とりあえず社会に出たら会社に勤務することがベターだと思い込んでいました。
どちらの道が正解か不正解か、などの答えはないでしょうし、優劣をつけようとも思いません。
ですが、「したいことがあって、実際にそれと向き合い、その夢の実現のために行動ができている」ところは、純粋に羨ましいです。
コロナ禍で営業を停止する飲食店が続出する中、あえてお店を開き、話題を集めたり、コロナが緩和された頃には海外に行き、日本語が通じないところで1年間働いて、日本に帰ってきたときにその経験値が活かせるようにしたりと、私の知らないところでかなり積極的に行動していました。
そんな彼は思考もかなりポジティブです。たまたま「運が良かった」なんて存在しない。理想のゴールを見据えているなら、そうなるために事前に考えて行動をすれば運が良くなるだけ。という考え方で話が進んでいきます。
大学4年生の頃から、ありとあらゆる不安を抱え、外の刺激が怖くなっていた私からすれば、陽キャ過ぎる彼に対し、こんなに違うことある?と疑いすらかかっていました(笑)
恋愛観も面白いほど違っていました。
彼いわく「遊び倒した方が結婚した時、その人に全力で向き合える」そうです。
今は、ひとりの人と長く付き合い続けるというよりも、色んな人と関係をもつような、そんな生活をしている方が、後々後悔なく、気兼ねなく結婚できて、その人を全力で愛せられるらしい。
この世には、浮気や不倫が密かに、それも意外と広範囲で行われていることは、何となく感じるけれども、それで本当に後悔はなくなるのだろうか。というか後悔とは何なのだろうか。
20代で遊びまくっている人が30代以降スパッと割り切れるのだろうか。そんな潔い自制心が急に芽生えるのだろうか。いや、無理だろう。浮気する人はどうせ一生してる。と心の中でコソッと思っていました(笑)
私は一夜限りの関係というのを体験したことがありません。
好意を持っている人と、お互いの気持ちを探り合うような時間が好きな私からすると、なかなか理解できないというだけのことです。
幼なじみの彼は、そんな私に「純粋やね、そんな人、周りの女性で見たことない」とからかっている訳ではなく本気で言っていました。
今ちょうど読んでいる本に、心理学で有名なビックファイブ理論(性格分析理論)が出てきたので、この機会に私と彼を比較してみると…
話を聞いた限り、誠実性、調和性、開放性、外向性、情緒不安定性の特性5因子の高低差によって、性格を分析するものなのですが、全ての項目において真逆だと思われました。親密な関係になろうと思うと、相性は最悪なのかもしれません(笑)
仕事も恋愛も考え方が真逆な私たちだったのですが、彼の言動を批判したい訳ではなく、むしろ、対話を通して、対照的な意見を交わす楽しさがあったくらいです。
彼と楽しく会話した後、ひとり終電に乗り、家に帰りました。
終電を経験したことがないくらい純粋(?)な私なので(笑)、夜道をひとりで歩く怖さもありましたが、秋の柔らかい風がとても心地よかったです。
きのこ帝国の『クロノスタシス』を聴き、その場の自分に酔いしれながら、気持ち良く歩いて帰りました。
そして、その夜はとても月が綺麗でした。
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