清水ユウ個展「鹿楓堂よついろ日和 -home-」
こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
先日は、清水ユウ先生の個展に行ってきました
地方民はコラボカフェや◯◯展にことごとく行けないというのはあるある
わたしも涙をのんで見逃したものが無数にあります
しかし、今回は久しぶりに遠征の予定がありました
声優新垣樽助さんが主催される朗読劇、『ふたり芝居』
こちらは毎回声優仲間の方がゲストとして呼ばれ、新垣さんとお二人で舞台に立たれるというもの
また演者である新垣さん自身が主催されているということで、いつか絶対参加したいと思っていたものでした
そんなふたり芝居の今年のゲストが、なんと、わたしの長年の推し・恋とプロデューサーでシモン役をやられている平川大輔さん!!!
推し×推しなんて見るしかない……!とチケットを取りました
そんなふたり芝居と日程が重なっていたことから行けることになった個展です
清水ユウ個展「鹿楓堂よついろ日和‐home‐」
まずは『鹿楓堂よついろ日和』についても少し紹介します
『鹿楓堂よついろ日和』は現在『コミックバンチKai』にて連載中の喫茶店グルメ漫画です
和風喫茶店「鹿楓堂」の店主・スイ、料理人のときたか、パティシエのつばき、バリスタのぐれの4人がお客さんや鹿楓堂で過ごす日々を通して
心を交わし合うハートフルストーリー
よついろ日和が始まる前に『甘美男子茶房』『甘美男子』(当時は◯◯男子ってフレーズ流行ってましたね)というシリーズがあり、よついろ日和はそれらのキャラクターを土台にして新しく始まった連載でした
わたしは『甘美男子茶房』からの古参ファンです(ドヤァ)
過去に先生が出された同人誌も所持してますし、『甘美男子』連載が始まった頃からのファンということもあり、よついろ日和も1話から応援しておりました
それがいつしかグルメ漫画として人気を呼び、アニメ化され、実写ドラマ化され、大人気シリーズとなっていったのを見守らせていただいてました
そんな思い入れが強いシリーズで、殆どの書籍を電子で購入するようになったいまでも紙のコミックスで読んでるシリーズでもあります
ストーリーの中で描かれる優しい世界や、美味しそうなスイーツと料理が本当に魅力的
また、基本的にはイケメンがかっこいいストーリーなのに、たまに振り切れて様子がおかしくなるのが最高に面白い
『甘美男子』ではシリアスな展開や設定も多くありましたが『よついろ日和』になってからは穏やかに進んでいき、過去の展開で少しずつ人間関係が変化していくのも楽しめるようになっています
わたしは厨房担当のときたかが大好き
そもそも『甘美男子茶房』もジャケ買いで、ときたかくんの風貌にこれ絶対好きだ、と確信しました
『よついろ日和』ではスイとときくんが中学のときの幼馴染、という設定が加えられ、互いに子供の頃のことを少しだけ知っている親友というのがたまりません
ドラマではときたかの、両親を失い叔父とも一緒にいられなくなったエピソードにクローズアップされていて(『甘美男子』の設定も土台となっているのが最高すぎる)、スイが1話から「大丈夫じゃないときは大丈夫じゃないと言ってもいい」と語りかけるシーンがあったのに歓喜しました
普段は穏やかな何事にも動じないときくんも、自分の好きな分野になると様子がおかしくなるのも大好きです
清水ユウ先生緻密な絵も大好きで、毎回食べ物の作画はまじまじと眺めてしまうほどおいしそうだし、丁寧に描かれた背景や小物まで美しい
過去に登場したキャラクターが背後にいて、変わらず鹿楓堂に通っている様子も見れるのが嬉しいです
主要キャラはじめとするイケメンたちももちろん眼福ですが、女の子がまじでかわいいのも素敵
そしてわたしはお会いしたことがあるので知っています。清水ユウ先生もとても美人で素敵な方です(力説)
さて、ようやく個展のお話に移ります
展示物に対して多少のネタバレがございますのでご注意ください
事前購入の電子チケットで1時間ごとの入場となっておりました
画廊が地下にあるので電波がよくないらしくチケットが表示できなくておろおろしていたら、名前で入場することができました。これからいかれる方は事前に表示してから階段降りるのをおすすめします
まずタイミングが良かったらしく、入場した瞬間、店長スイ(cv諏訪部順一さん)のアナウンスが始まりました
リアルに悲鳴をあげました笑
小声だったからセーフ。多分
穏やかに来店を歓迎するアナウンスなのに、きなこのことを言及するときだけ様子がおかしいスイが平常通りで安心しました
アニメも2018年のことですが、変わらないスイを演じてくださる諏訪部さんはすごい
会場は小部屋が2つある画廊
その中にみっしり貼られたイラストと複製原画の美しさに圧倒されます
わたしは古参ファンなので(ドヤァ)、Twitterに公開されたイラストやあらゆるカラーイラストを存じ上げております
なんなら特別付録やプレゼントの画集も多分全部持っていますし、ポストカードも集めています
それらで目にしているイラストたちを、間近で、きれいな色で、大きな絵で見られるのに大興奮でした
特に誕生日シリーズは大好きなので、ここ数年のものは全部見ることができて嬉しかったです
スイと八京がWEST.の黎明(ドラマ主題歌)のMVと同じ衣装を着てる桜のイラストとか、
寝起きの角崎さんとか
びっくり顔の八京とかイチゴの椿くんとか
本当、大好き。本当に好き。どのときくんも美しい。わたしが行った時間は他に人があまりいなかったのもあり、しゃがみこんでまじまじと見させていただきました……本当にありがとうございます
印刷やweb上にアップされた際にやはり潰れがちな瞳の色だったり、細かい影の色などもはっきり見えたのがたまらなかったです
ときくんの瞳は青みがかった暗い色なのに、イラストによってはたまに背景の色が少し加えられてるのを発見しました。ピンクや藤色がかった瞳が美しくて美しくて……
スイと八京の瞳に同じ色使われてるのを発見して、双子だあ……と感動したり、
八京のびっくり顔にメガネの影があるのに気づいてだからこんな立体感があるんだと感心したり、
ぐれにかかる木漏れ日の描写もすごすぎて、どうやったこんな綺麗な表現ができるのだろうと唸ったりしてました
モノクロの複製原稿は、どれも思い入れの強いシーンが展示されておりました
ときたかくんと叔父さんのシーンや、八京がときくんのご飯を食べるシーンが大好きなので大きな複製原画で見れて嬉しい
そういえば、わたしはどんな展示会でもフォトスポットにはあまり熱心じゃなくて、他のお客様が「等身大なのかなあ、みんなおっきいね~」と言っているのを聞いて写真忘れていた!と撮ったくらいなのですが、
「(キャラと)一緒に撮りましょうか?」と言ってくださった方、ありがとうございました……自分の顔面とキャラを並べるのは解釈違いなオタクで断ってしまいましたが、お気遣い嬉しかったです……
もう片方の展示室には、清水先生による漫画作りの解説とともに、ラフや写植が入る前の原稿を見ることができました
清水先生はアナログでペンいれをして、デジタルで仕上げられている、ということは以前から知っていました
しかし、展示されていた線画だけの原稿は、すでに大部分が仕上がっているように見えましたし、
(それが清水先生いわく、中途半端な状態の原稿らしい)(中途、半端????)
中央のガラスケース内に収められていた生原稿には、美麗すぎる食事や風景もしっかり描き込まれていたんです
えっ、
あんなものもこんなものも、
ペン入れ手でされてるの?????
とわたしは一人でひっくり返っておりました
わたしはデジタルで絵を描かないので、詳しい技術やできることを把握しているわけではありませんが、いろいろ便利な機能もあるんですよね
なので、よついろもてっきり、ごはんとか、スイーツとか、背景とか、あの美しすぎる作画の一部は、加工とかで、デジタルで描いたものを、使っておられるのかと思っていたんですが?????
生原稿、見ていたときはあのシーンだあ、と興奮していたのに、あまりの衝撃でもうどこのシーンだったか覚えてません笑
でも、そこに描かれていたお食事の線いっぽんいっぽんが本当にきれいで、え、えええ、とこれまた人が少ないのをいいことに(ご家族連れがもう2組ほどいらっしゃるくらいの時間でした)眺め倒させていただきました
なのにどのシーンか覚えていないの不思議すぎる……脳がびっくりしすぎてバグっているようです
ということは、あんなシーンもこんなシーンもあの絵もこの絵も、ペン入れは人の手でされてるの??? という衝撃で思わず画廊内を2巡しました
だって、あのサウナの回とか、祭りのシーンとか、年々美しくなられる作画とか、え、ええ……
帰り際、気が付いたら予定になかったときくんのアクスタ買ってました
鬼作画に改めてぶん殴られました
感動でした……見れて良かった……
余裕があったら演歌を歌うときくんの複製原画もむちゃくちゃ欲しかった……飾る場所がない……
開場を出たらもう次の入場時間のかたがいらっしゃるくらいの時間になっていたので、無心で40分くらい見ていたのだと思います
本当、偶然とはいえ見ることができて本当に良かったです。個展のためだけに飛行機代を出すのは躊躇ってしまうことも多いので、結び付けてくれた様々な縁に感謝したいです
入場時にいただいたボイスカードも、さっそく聞きました
共に働く3人の名前を告げるときの優しいお声が好きすぎます
アニメもブルーレイボックスで持っているのですが(ドヤァ)(中に収録されているおまけの漫画はアニメの建物で描かれている特別バージョンで、そういう細かなところにも気を配って描かれる清水先生が好きすぎる)(オタク特有の早口)
スイが諏訪部さんと聞いたときに意外に思ったのに、絵がついて話し出すとそれ以外考えられなくなったのを思い出しました
ドラマの小瀧くん(ドラマもブルーレイボックス持っていますドry)のスイも背が高くて大人っぽいのにどこか可愛げもあって大好きですし
それぞれ二期やってもいいのよ……?
漫画もまだまだ続くようで嬉しいです
最新刊では八京とスイの間にあったわだかまりがかなり解け、共に写真を撮ることもできましたね。角崎のおかげでいろいろな社長の顔を見ることができるのありがたいです
ずっと楽しみにしていた4人の出会いも描かれ、成長していく鹿楓堂が一体これからどうなっていくのか、これからもより一層応援させていただきます