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新作BL公開しました

こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
pixivの2024年振り返りデータによると、今年は36万字ほど小説を書いたとのこと
2万回以上作品を見ていただいたとのことで、伍月鹿にたどり着いてくださった方々にお礼を申し上げたいです。見知らぬ誰かに届いているというのがいつでも不思議な思いです

本日は新作短編更新のお知らせです

パティスリー棚岡のベラベッカを味わう日々

ベラベッカを味わう日々 表紙

自分から杣木にできることなんて、殆どないと思っていた
『パティスリー棚岡の磨かれた銀のフォーク』番外編
第2の性別「ケーキ」「フォーク」が発見された世界。12月の超繁忙期を迎えた杣木と朝里は、本店の販売応援に駆り出されていた。クリスマスを思って少しずつ食べる菓子のように、関係が深まっていく二人の話

カニバリズム表現のない、イケメンケーキ×忠犬フォークのケーキバースBLです

表紙画像はぱくたそさま、素材はCanvaさまからお借りしました

クリスマス=超繁忙期な社会人の姿を描いてみました
年号が変わったことで23日が平日となり、今年はさらに24日、25日共に平日でしたね
そうなるとどうなるか。我々販売員としては、いつがピークなのかわからなくて在庫管理と人材管理に苦労する羽目となるのです笑
いっそ24日が日曜日だとわかりやすいんですよね……むちゃくちゃ忙しくはなりますが……
クリスマスの主役といってもいいケーキの販売に携わる二人は、自分たちはパーティーをやる発想もなくバリバリと働いているのだろうな、という妄想を形にしてみました。珍しく季節ものが書けて楽しかったです

ベラベッカはアルザス地方のクリスマスに食べられるというお菓子です
アルザスはクリスマスマーケットが有名ですね。わたしの推し、ナポレオンの副官であるラップ将軍の出身地でもあることから、わたしにとって憧れの場所です
普段からいろいろな書籍でナポレオンをハントしている身として、こうして自分の作品の中にもこっそりとナポレオンを忍び込ませるのが趣味です


パティスリー棚岡シリーズ本編『磨かれた銀のフォーク』のペーパーバック版も無事に販売開始されました
予想していたよりもはやく販売が開始されました

紙で読みたいという方はぜひご利用ください
ペーパーバック版は内容の構成を改めた影響で、番外編が『お使い犬の待ての時間』のみとなっております。ご了承ください
いまだに実はKDPの設定と格闘しています
対象年齢やジャンル等、うまくいっていない表記や記述には目をつぶっていただけると助かります……




ところで、食品ロスを防ぎ、無駄や過剰を省くことが良いとされている世の中でも、クリスマス当日までクリスマス商品を陳列することを求められることに若干の違和感を覚えています
でも、クリスマスを心待ちにして、期待を預けてくださるかたの気持ちもわからなくはない
こういう、誰も悪くないのに、どんどん窮屈になっていくことって、どうしたら全員が幸せにたどり着けるのでしょうか
ということを、年末年始が苦手なわたしは毎年考えているように思います

言ってしまえば、ロスを出したくない本社と、販売機会を逃したくない店舗と、そういった都合は関係ない顧客様それぞれの価値観との板挟みつらいって話です。販売員を罵倒するのはやめていただけると嬉しい……罵倒されるのが仕事と言われればそれまでですけど……

わたしがクリスマスと聞いて思い浮かべるのは、『ハチミツとクローバー』の中で何度も描かれるパーティーの様子です
竹本くんがあまりクリスマスを得意としていない姿や、皆がそれぞれの道へ向かったことで人数が減り、今年はなんだかさみしいと感じてしまう様子にとても共感を覚えます

両親がクリスマスをやってくれたのは幼少期の頃だけで、我が家では徐々にあまり特別なことをしなくなっていきました
そういうものだと言い聞かせて、こういった行事ごとに関わらず働ける仕事を選んで、自分には関係ないな、というスタンスでもう何年もやってきております
でも、世の中って案外ちゃんとクリスマスしてますよね笑
自分のお金で家族にケーキを買って帰ったのにあまり喜んでもらえなかった経験や、クリスマスにプレゼントを用意しなくなっていった過去がある身としては、SNSにケーキが並び、皆が浮足立ち、家族と過ごす姿に、すごいなーと感心するばかりです


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伍月鹿
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