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ひぐらしのなく頃に初見!ひとり感想会


-鬼隠し編-

1.まず、昭和58年6月という時代設定らしく、
私はこの時代に生まれていないので、どんな時代背景なのか、興味が湧いたので、調べてみた。


まず、1983年で有名な作品といえば、
金曜日の妻たちへ、やふぞろいの林檎たち。
そして、おしん、映画でいえば家族ゲームだった。

それらのあらすじに共通するところは、一億総中流階級の憂鬱だ。
人々は学校に行ける様になったし、安定した職にもありつけた。
三種の神器と呼ばれる家電などによって、
人々は、物質的な豊かさ、身分階級の正当な設備を得たかわりに、
精神的な充足感や、人と人のつながり、
自分の個性を見失いがちになったと考えられる。


また、ひぐらしのなく頃にの舞台は、村であるが、1983年当時の村が舞台の作品があまり見つからなかったのではっきり、どの様な風貌であったのかはわからないが、



アニメ内で、竜宮レナがゴミ山に入っていくシーンや、
ダム建設の話を聴くと上記の都市部での活動と合わせてみてみると、
 雛見沢村が都市部での物質的な豊かさを得るための道具の様になっており、
窮屈な立場に置かれていたと考えられた。

家電製品や例の人形、自転車?の車輪など様々な便利品が捨てられている。
これもこの時代の負の部分なのかもしれない。

そんな切迫した漠然としたなんとなくの不安が、この作品に取り巻いているとおもった。

独特の閉鎖閉鎖感と政府から見捨てられることによって村の寂しさ、焦燥感がうずまいており、
半分、透明の様な存在の雛の沢村が本来生活概念の基盤となる物質的観念から、

離れて
村全体が異界の様になっており、

本来物質的ではない存在のオヤシロサマや、感情、言霊などが出現しやすくなっているのではと思った。


 また、刑事の車内喫煙やセクハラ?的な会話はこの時代特有のものだとも思った。

感想 レナがやばい!

開始早々、1人のかっこいい男の子と4人の可愛いキャラに囲まれて普通に日常をすごしてて、
萌えアニメが、有名な猟奇的アニメにどうやって変わるんだ?と不思議だった。

学校には15人程度の生徒しかいなくて、みんな都市部に溢れて村は
過疎化が進んでいるんだろうと思った。
人口が少ない分、友達が作りやすそうでうらやましいなーと思った。

しかし、これを見た後では、考えがかわった。
たった4人だと、考え方や信念が依存してしまい、偏った情報しか入れられなくなるので、
間違った事実を信じてしまうことになりやすい。
何事もバランスが必要だ。

レナとみおんが狂っていく…

ダム建設関係でバラバラ殺人があったという話から、物語が徐々に暗くなってゆく。
そして、第2話のレナの嘘だ!
が聴けた!嬉しかった。
 このとき思ったのは、レナやみおんが怪人モードになってるとき、目が蛇の様になっていて、まるで何かに憑依されているのかも?しれないということだ。
神がかり的なことがあるんじゃないのかなぁ?

レナがとにかく怖かった!!!
最初は不思議ちゃんキャラで、かわいい感じで、何でも素直すぎてなんか変だった。
でもこの予想は的中した!
こいつ、演技している?!

どうみても網膜の形が変形した特有の目だ。
普通の人間(ひぐらし内)の狂気の目とはまた違う。



それとは別に、圭一を轢き殺そうとした、謎のワゴン車。リンチをした、謎の集団これは、ダム建設や村の秘密に圭一が触れてしまったから
人為的に殺そうとした、第三勢力ではないかな、とも思った。
それを操っているのは結構な有力者だろうとも思った。
(神様に、操られたのかもしれないが)

つまり、猟奇的殺人は村の闇から起こる人為的なものと、
それとは別に何か神秘的な力が働いていると思った。

作品で中でも怖かったのは情報流通の不確実さによる、事実のもみけしだ。
1983年にやっとワープロ、PCが都市部で流行り出したそうなので、
ましてや高校生がPCなど持ってるわけないし、人に聞かなければ、
情報が入ってこないという貧しさは、今の私には考えられない。
それに、その人が嘘をついているかもしれない、もしそしたら、嘘を真実として架空の人生を生きる可能性もあるという怖さがある。

圭一はやっと最近、週刊誌でバラバラ事件を知った。
 この遅すぎる情報伝達では、自分の身を守ることもできないし、自分が圭一の立場だと思うとゾクッとした。


例のおはぎ事件をみると、証拠、とっておけばよかったのに、と思った。
レナが弁当を持ってきたシーンも
お弁当一応もらってきて、なんか入ってそうなのでそれを刑事さんに見せればいいのになぁと思った。
圭一は、やや、鈍感である所が何となく変だなぁと思った。


まさか、ラストが2人を殺すオチになるとは思わなかった!
私のこれまでの考えを覆された!
ヒロインがやられるアニメなんてこれまでみたことなかったからだ。
美少女アニメの枠組みを上手く使ったドンデン返しミステリーアニメだと思った。


正直、平和にみていたので、いきなり不穏になっていって、脈拍が上がった。
怖かった。また、キャラクターとのギャップで2倍、3倍の怖さがあった。

エンジェルマートでは、華美な制服を着ていてびっくりした。
なんか黒くていかにも悪魔っぽいが…
エンジェルなのに悪魔…うーん…
 客寄せのためにわざとこういう服を着せているのか、
それとも、この様なアニメではこういうのは普通であまり大きな意味は持ってないのか、

もし前者なら、この経営者にも闇がある筈だ。
どっちにしろ、何にでも不穏に感じてしまうのだった。

謎の部分

"ごめんなさい"という単語について。
レナが言ってたり、死にそうな圭一が言ってたり、絶対に意味のあるワードだと思った。

ごめんなさいということで、懺悔をしている?
EDの Why or Why notでは、
"Sin"という言葉がでてくる。

これは、犯罪などの罪ではなく、
宗教的な意味での罪だ。
なので、やはりいくらか神様が関わっていることは自明だろう。

また、何かの呪文である?と思ったが
それらは無表情に言われているものであり、
意味のありそうで、なさそうな、掴めない感じが不思議だった。
 よくゴメン!とかはいうけど、ごめんなさいとかは形式だった相手にしか言わないよなぁ。


"喉を掻きむしる"という行為について
 オヤシロサマが何かを言わせるのを避けているのかなぁ?
それか、喉と関係のある神様なのか?
○ぬ直前に喉を引っ掻いても死人に口無しで
どうしようもないよなぁ。
これが謎だった。

女性キャラクターのみが取り憑かれる
レナもみおんもおかしくなってしまうが、
例えば、圭一の前のクラスメート、さとしは
やられる側だったし、
被害者には男性が多かった。 

オヤシロサマは、女性と関係のあるのかなと思った。
でも、被害者には女性もいるし、それが直接関係のあるのかはわからなかった。
ただ、主婦が殺されるというのが、しかも撲殺で!不可解だった。
撲殺ときくと、あの圭一をリンチにした白帽子の軍団を思い出す。

さとしや圭一、謎の集団が主にバットを持っており、撲殺から見て主婦殺害については人為的なものだと思った。
(まだわからないが)

また、なんで圭一はリンチされたのに、殺されず家に帰れたのか。
それは憑かれたみおんが、第三勢力を集めて圭一を自宅に拉致し、
神がかりから解けたみおんが、正気を取り戻し、医者を呼び、
圭一を見たことでまた、憑かれ、殺そうとした。

つまり、第三勢力の黒幕はみおん。
そして、みおんとレナは圭一をみるとなぜか憑依し、他害衝動にかられる。

そして、圭一が熱で、病院に行ったとき、
注射を打ったのも怪しかった。
もしかしたら治療法のひとつとして注射を打つのかもしれないが、
富岡も注射を打たれていたということは、注射が何かキーアイテムになっていると考える。

高野は看護師だから注射を持っててもおかしくないし…

いろいろミステリアスなアニメで、一晩で10話見てしまった。
面白かった!
どことなく、神様とダム建設で村が沈んでしまうことについての怒りの様なものは、
"千と千尋の神隠し"に通じるものがあり、
わくわくするのと、
勉強になった。
最後まで見て、納得のいく答えがわかればいいなぁ。



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