十人十色
みんな ちがって、みんな いい
先日、保育園の1歳児クラス子どもたちと新聞紙遊びをした時のこと。
子どもたちが遊んでいる部屋の空いているスペースに、畳んだままの新聞紙の束をそっと置いてみる。おもちゃで遊び続ける子もいれば、いち早く気付き新聞紙を手に取る子もいる。
「どうやって遊ぶかな…」と思って見ていると、畳んだものを広げ両手でバサバサと振る姿から、新聞紙を敷いて掛けてお布団のように寝る真似っこ。一方では、「上から下から大風こい♪」の保育者の歌声と共に、風が起きることを楽しんでいる。
ここでまた観察。「どちらの遊びが盛り上がっていくかしら…?」と。
それぞれに広げた新聞紙で、大半の子がお友だちの真似をして寝転がっていた。
しばらくすると、「朝よ~。起きて~。」とお友だちを起こして回る子が現れた。
起こされると、「キャ~。」と嬉しそうに走って逃げようとしたり、「おはよ。」と起きてきたり、はたまた新聞紙を掛け直し寝続けたり…
その後、新聞紙を丸める遊びでは、振りかぶって投げようとする子、食べ物に見立て「あんパン。」と食べる真似をする子、空き箱にこれでもかというほど(笑)詰め込む子。
ひっくり返した空き箱を数人で囲み、「パン(作って)、だい(ちょうだい)。」と言っていたり、「いらっしゃませ~。」とお店屋さんのようになっていたり、食べ物に見立てたごっこ遊びを楽しむ姿もあった。
もちろん、投げ続けて遊ぶ子もいるが、お友だちが何をしているかは興味津々。時おり覗いている姿がほほえましい。
「広げた新聞紙」、「『朝よ。』と起こされる。」、「丸めた新聞紙」。
それぞれのアクションに対して、リアクションは本当に十人十色だ。
「この子はこんなリアクションなのか…。」
予想通りだったり、予想外であったり、だから保育は面白い!
みんなちがって、みんないい
その子らしい姿がいっぱい見られるように働きかけると共に、子どもとの「やりとり」を存分に楽しみたいなと、あらためて感じた新聞紙遊びだった。
大人も目を輝かせて楽しまなくっちゃ♪
あ~楽しかった!!
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