レコードレビュー 183枚目 ビートルズ レット・イット・ビー...ネイキッド 日本盤
今回は、2003年にリリースされた、
レット・イット・ビー...ネイキッドの日本盤を
レビューする。
https://www.discogs.com/ja/release/2959281-The-Beatles-Let-It-Be-Naked
音質レビュー前に、軽く、アルバム解説を行うと、
1969年の1月に、オーバー・ダビング無しで、新曲を含んだライブを行おうとスタートした、
ゲット・バック・セッションは、最終的に、当初の予定とは、正反対の、フィル・スペクターが
大胆な、オーバー・ダビングを施して、アルバム、
レット・イット・ビーとして発表された。
しかし、ビートルズメンバー(特に、ポール)の中には
ありのままの作品を出したいという思いがあり、
発表から、23年後の、2003年にリリースされた
のだが、複数のテイクを繋ぎ合わせたり、曲目変更
等を行った為、ファンから、これは、ありのままの
作品ではないとお叱りを受けてしまったのが本作品である。
お叱りのせいか、再発されるチャンスがほとんど
なく、その結果、10年以上前に、私が中古レコード屋で購入した値段よりも、どの国のプレス盤も
今では、倍以上の値段で取引されている貴重盤と
なっている本作品の音質は、楽器の細部の音が
大きく聴こえ、ボーカルに関しては、全曲、平均的に良い音で聴く事ができた。
星は4つ
個人的に、フィルのバージョンは、オーバー・
ダビングが多くて、かと言って、グリン・ジョンズ
バージョンは、話し声など、当時公式に出そうと
していたアルバムと考えて聴くと、辛い面もある
ので、編集されていると言っても、フィルがいじる前のテイクの良い所だけをつなげているくらい
なので、ネイキッドが昔から大好きだ。
昔の自分、値が上がる前に購入するとは、我ながら良い買い物をしたなと思う。
レコードでなくても、ゲット・バック、レット・
イット・ビーが配信で見られるようになった今日
この機会に、もう一度聴いてみるのはどうだろうか?
ボーナスディスクに収録されているあのテイク、
映画のこの場面で使われていたよなといった再発見が必ずあるとおもう。