日々雑感 総理訪米 日米安保
岸田文雄総理が訪米しました。米上院の議員団が、尖閣諸島が米国による防衛義務を定めた日米安保条約第5条の適用対象であると明記したことが大きなニュースになっています。
日米安全保障条約の各条文の日本語訳は下記リンクをご覧ください。
日米安全保障条約第5条は
第五条 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宜言｛宜はママ｝する。
前記の武力攻撃及びその結果として執つたすべての措置は、国際連合憲章第五十一条の規定に従つて直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならない。その措置は、安全保障理事国が国際の平和及び安全を回復し及び維持するために必要な措置を執つたときは、終止しなければならない。
となっています。
今更ながら新たに決議や確認をしなくても、条約には「日本国の施政の下にある領域における」と書かれているので、たとえ米国が尖閣諸島の帰属について立場を明らかにしていなくても、尖閣諸島については現在日本国が実効支配しているので、新たに明記するまでもなく対象になっていると思っています。
明記しなければならないということは、米国において尖閣諸島の日本による実効支配に疑問が生じせしめる動きがあるのでしょうか。
わざわざ書いてあることを歓迎するメッセージの一つとして使うことについて米国の内政のことなので、日本からとやかくいうことはありませんが、ありがたがる必要はないと思います。
岸田総理のアメリカでのご活躍について報道を見ましたが、大変嬉しそうに笑顔を振りまいていましたね。また、報道ではスタンディングオベーションが何度もあったと、総理の功績のように報道しています。今度はいくらお支払いになったのでしょう。