水虫?いえ、劣化です
浮雲のようなものが爪に…
先日より、綿のようにも見える雲のような白いモヤモヤしたものが足の親指の爪にできた。少し様子を見ていたが、消えてなくなるわけでもない。日によって少し中央へ移動したかと思うと、端っこのほうへ移動しているようにも見える。痛くも痒くもないのだが、なんとなく気になる。
インターネットで調べてみると、「水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です」とある。水虫といってもいろいろな種類があるようだ。「爪」の項目を見てみると、「爪全体が白っぽくなり、表面に縦ジワができることもあります。」と記載されていた。
「爪全体」とあり、筆者の爪のほんの一部が白くなっているのとは違うようだが、縦ジワはある。さらに画像検索をしてみたが、やはり水虫とは違うように見えるのだが、確信を持って違うとも言い切れない。
一人、悶々と悩んでいたが
それからも事あるごとに爪を見ていたのだが、一向に無くなるわけでも、大きくなるわけでもなかった。水虫だったらどしよう、とだんだん不安になってくる。
「水虫を診てください」と言うのは、なんとなく恥ずかしい。できれば病院に行きたくない。そのうち消えてなくなってくれることを願っていたのだが、残念ながら消える様子はまったくない。サイズが変化するわけでもない。これ以上、様子見をしたところで変わらないだろう。それに本当に水虫だとしたら、人にうつす可能性もあり、早めに治療したほうがいいに決まっている。
まぁ、見せて御覧なさい
仕方がないので、皮膚科を受診することにした。これまでも診ていただいている先生で、とにかく診るのが早い。どんなに待合室が患者でいっぱいでも、30分以上待たされたことはない。そのうえ診断が的確かつ説明が分かりやすいので、信頼している先生である。
診察室で先生に「水虫になってしまったような気がするんです」と伝えると「まぁ、見せて御覧なさい」と仰る。看護師さんが出してくれた台に足を乗せると、大きな虫眼鏡でのぞき込むなり
「あ、これね、違うよ。水虫じゃない。うん、大丈夫!よかったね!心配したでしょう? びくりしちゃうよね~。でもね、水虫じゃないから大丈夫!」
とにこやかに仰った。
これは立派な劣化だよ
はぁ~、良かった。ほっとするなり先生が、
「でもね、これは劣化だよ!!」
と仰る。
「えっ?劣化ですか?」
「そう。爪がね、劣化してるの。クリームを出してあげるから、塗ってみて」
「劣化ですか・・・」と繰り返す筆者に、
「そ。水虫じゃないよ。爪の劣化だから、クリームを塗れば大丈夫!」
先生に「大丈夫!」と言われて嬉しいような、劣化といわれて悲しいような。まぁ、水虫じゃなくて良かった。人にうつすのではとビクビクしていたので、ひとまず安心だ。
というわけで今は毎夜、いただいたクリームをせっせと爪に塗り込んでいる。少しでも劣化した爪が治りますように。それにしても、劣化とは。年齢には抗えないなぁ。とほほ。
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