見出し画像

◎己亥(干支番号36):(苦労を伴うことで世の中の役に立つ人)

己亥(甲壬):天報星(牽牛司禄)   3-9

『陰土が旺水に会うために、「柔土の泥濘」という。
この干支だけであれば、日の目をみない境遇となる。
ぬかるみの中で木性を育てるようなもので、女性は夫を頼れず~』
(朱学院算命学六十花甲子法の己亥日より一部抜粋)
*
*解説
己土は陰土で、亥水は水の旺地です。
それで、己亥日を「柔土の泥濘(でいねい)」といいます。

「この干支だけであれば、日の目をみない境遇となる。」
これは宿命をみて、ぬかるみの程度を推しはかる必要があるということです。

この日は、冬の水と土の組み合わせ。
泥水とか泥沼とかになります。
これは、
この冷たいぬかるみでもって木性を育てるようなものなので、
己土が女性なら、二十六元中にある干合相手の甲木夫を頼れない。
夫を頼れないなら頼らぬ生き方にならざるをえない。
それで、「男性化」。
つまり、キャリアウーマンになる傾向があります。
また、
己土が男性なら、仕事上での「自己発揮ができにくい。」
なぜなら、
蔵干の甲木は牽牛で仕事の星。
冷たいぬかるみの中では樹木は育ちにくいと考えるからです。

このことから、
この日生まれの女性は、夫運が悪いという傾向になります。
また、
この日生まれの男性は、仕事運が良くない。
しかし、
そうなったらなったで妻の方は大丈夫ですよとなります。

これらは、六十花甲子法だけでは語れないので宿命をみて判断するほかないです。

それで、
宿命中必要なのは火性で、
程度にもよりますが、とくに丙火の透干がありがたいです。
さらに、
亥寅の支合があれば、木性になるので特にありがたいです。

しかし、
雨の陰干癸水が透干するか、水源の金性が多くある宿命であれば、
よりいっそう水を強め、冷たさを増すので、
それが人生において五徳(朱学院テキスト三巻五行諸類考参照)に恵まれにくくなります。

この五徳。
初級者では、あとで習う守護神法になりますが、
己土の亥月ですと、
凍土を防ぐ丙火、
木生火と丙火を強める甲木、
土剋水で水を抑える戊土。
これらが守護神になります。

ここから鑑(かんが)みてみれば、
水が多すぎると、これらが活かされなくなるので、
「福寿録共に損傷される。」
つまり、
福(木)、禄(土)、寿(火)共にそこなわれることになりますよと、とらえることも可能だとみておいてください。

性情は、
従星が胎児の星の天報星なので変転が激しいです。

。。。。。。。。。。。
※補説
冬のぬかるみは、泥沼や泥水であってこそ養分が蓄えられるので、たとえ冬の寒さで凍土になったとしても、後天運で照暖の時期が来たときに、その滋養は田畑に広く行き渡ることになる。その結果、世の中の役に立つ人になる。つまり、周りに尽せる生き方が考えられるわけです。これは、日干己土の基本的な活かし方とも一致することです。
。。。。。。。。。。
*
*
*
中村天風、石坂浩二、山口百恵、松尾貴史、下村脩、糸井重里、高木剛、中島みゆき、山口もえ、古手川祐子、ちあきなおみ、ビリージョエル、梨元勝、ベッキー、曽我ひとみ、平野啓一郎、西川悟平、野口聡一、平野レミ、赤西仁、高市早苗、兼高かおる、カズレーザー、吉永正人、仁科仁美、ブライアンメイ、ベネディッタカレッタ、水原一平、小林旭、ヒカル、高津臣吾など

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?