時間が止まる雨の日
今日は雨。
灰色の雲で覆われた空はどこまでも続いていている。
風は強く吹いているのに分厚い雲が空の時間を止めているようだった。
居心地がいい
けれども、同時に嫉妬する。
この動き続ける地上で、一人動かない生物としてはみ出して生きている気がしてならない。
誰も強要していないにも関わらず、そんな中にいると同じにならなくてはと焦ると同時に、出来ていないと卑屈になる。
今日の空は止まっている。
あたかもそれが当然であると
明日になれば雲は動き出しているのだろう
なんて勝手なやつなんだ
気が向いたら動いて止まっている
理屈なんてものはないのだろう
明日になれば空ですら私を置いていくのか
ああ、寂しい
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